BtoBだけでなくBtoCの分野でも使われるRIA
Flex開発者の情報源として、有志によって運営されている「Flex User Group」があります。Adobeが公式サポートを行っており、現在3,500名以上がメンバー登録しています。このWebサイトでは常にFlexフレームワークを使った開発に関する質問や、それに対する回答などが日々何十件も書き込まれ、盛り上がりを見せています。
一方で、現在RIAを利用している現場はBtoCではなくBtoBの分野が多く、これまでFlexフレームワークに興味を持てなかった人は、FlexフレームワークとRIAの盛り上がりに気付いていないかもしれません。
実際にFlexユーザーの方々に活用ポイントをヒアリングさせていただくと、そのほとんどから社内向け、BtoBで利用されているという答えが返ってきます。また海外の例では、業務システムの管理画面としてFlexフレームワークによるRIAを利用するケースが多いとのことです。
さらにユーザー事例は増加しており、今後はユーザー数がある程度限られたBtoBの分野だけでなく、より多数のユーザーがアクセスするBtoCの環境下でもFlash技術とFlexフレームワークによってRIAを実現した例が登場していく予定です。
WebサイトからFlexフレームワークの情報を入手
Flexフレームワークについての情報を扱っている主なWebサイトを紹介します。
- 1週間で学ぶFlex
- flexapps.com.au showcase
- Flex Examples
- Adobe Flex 3 Component Explorer
- Adobe Flexリソース
- Flex Box
Flexデベロッパーセンター内にあるビデオラーニングと練習素材をまとめた「1週間で学ぶFlex」です。まずはこのページのコンテンツを体験して、Flexフレームワーク開発の基礎を学ぶとよいでしょう。
さまざまなアプリケーションを実際に体験できるショーケースです。Flexフレームワークでどんな機能を実現できるかを試してみたい人にお勧めです。
名前の通り、Flexフレームワークを使ったアプリケーションの例が集められたブログです。環境を用意してあれば、コピー&ペーストしただけで実際にすべてのサンプルを試すことができます。
Adobe Flex Builder 3に標準で用意されているさまざまなコンポーネントの動作をWebページ上で試すことができるサイトです。動的に試せることから、コンポーネントの理解を進めることができます。
Flexフレームワークに関してAdobeが提供しているドキュメントすべてがこのWebページからダウンロードできます。またこのページのドキュメントにはAIRアプリケーション「Adobe Developer Box」からもアクセスすることが可能です。
Flexフレームワークのキホンをマスターして、カスタムコンポーネントも使ってみたいという人にお勧めのサイトです。100個を超えるカスタムコンポーネントが用意されており、それぞれ動作サンプルやソースを閲覧できます。中でも、ドリルダウンできるチャート「Chart DrillDown Animations」やマインドマップ風コンポーネント「SpringGraph」などがお勧めです。
まとめ
2回に渡って駆け足で、Flexフレームワークで開発をはじめるための基礎について解説しました。ぜひAdobe Flex Builder 3の体験版をダウンロードして、実際に試しながらFlexフレームワークの世界に飛び込んで欲しいと思います。