レッドハット株式会社は8日、企業向けLinux OSの最新版「Red Hat Enterprise Linux 5.4」を提供開始した。RHEL 5.4では、仮想化機能として「KVM(Kernel-based Virtual Machine)」がOSに統合され、レッドハットの仮想化戦略「Red Hat Enterprise Virtualization」の基盤として正式にサポートされた。
レッドハット株式会社は8日、企業向けLinux OSの最新版「Red Hat Enterprise Linux 5.4」の提供を開始した。RHEL 5.4では、仮想化機能として「KVM(Kernel-based Virtual Machine)」がOSに統合され、レッドハットの仮想化戦略「Red Hat Enterprise Virtualization」の基盤として正式にサポートされた。なお、従来から提供されているXenも継続してサポートする。
その他の新機能として、SR-IOV(Single Root I/O Virtualization)やNPIV、VT-dなど最新のハードウェア仮想化機能に対応し、仮想化のオーバヘッドを減少。ネットワークでは、新しい10ギガビットイーサネットドライバの提供や、GRO(Generic Receive Offload)による性能の向上、FCoE(FibreChannel over Ethernet)のサポートなどを改善した。ストレージ・ファイルシステム関連では、BlktraceによるブロックIOレイヤでのトレース機構や、I/O accounting、FUSE(Filesystems in user space)が提供され、システムサービスでは、OpenHPI、OpenIPMI、SBLIMなどのエージェント、SAPのアプリケーションとデータベースのためのリソースエージェントが提供された。
製品ラインナップおよび価格は、CPUソケット数/仮想化ゲスト無制限の「Red Hat Enterprise Linux Advanced Platform」が1サーバあたり年間19万5,000円、2CPUソケット/4仮想化ゲストまでの「Red Hat Enterprise Linux」が1サーバあたり年間9万6,800円、「Red Hat Enterprise Linux Desktop」が25台あたり年間27万5,000円(すべて税別)。サブスクリプション有効期間内のRHELユーザーは、追加料金なしでバージョン5.4にアップグレードできる。
製品の詳細については、公式サイトを参照のこと。
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・レッドハット | オープンソース・カンパニー
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