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開発するサービスも、働き方も、社内制度も
徹底して楽しさを追求する“面白法人”カヤック

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2009/12/14 14:00

 今もけっこう楽しいけれど、もっと自分が活躍できる場所や仕事があるかもしれない。そんなふうに考えているあなたに、編集部が「運命の会社」候補を紹介します。今回は満を持して、面白法人カヤックに突撃してきました!【バックナンバーはこちら】

役員も管理スタッフも全社員がクリエイター

 絵画の測り売りサイト「ART-Meter」、音声コミュニティサイト「こえ部」など、個性的なWebサービスを続々とリリースしている面白法人カヤック(以下、カヤック)。給与の一部をサイコロの出目で決める「サイコロ給」をはじめとしたユニークな社内制度でも注目を集め、さまざまなメディアで紹介されているので、ご存知の方も多いのではないだろうか。

 カヤックの経営理念は「つくる人を増やす」。デザイナーやプログラマはもとより、役員も管理部門のスタッフも、名刺に入る肩書きは全員が「CREATOR」だ。管理部門であるギブ&ギ部(通称ではなく正式名称!)の藤川網司氏は、次のように語る。

 「ディレクターやプランナーは企画部、プログラマは技術部、デザイナーは意匠部といったように職能別に部署は分けていますが、部署に関係なくみんなでアイデアを出しています。もちろん、企画部のスタッフも企画を考えるのだけが仕事ではありません」

左が技術部のプログラマ大塚雅和氏、右がギブ&ギ部の藤川網司氏

 たとえば、同社の主力サービスの1つであるこえ部を企画し、プロジェクトとして立ち上げたのは、技術部のプログラマ大塚雅和氏だ。

 「こえ部はユーザーが音声を投稿できるサービスですが、最初は技術的なアイデアからスタートしました。従来、パソコンで音声を録音するには専用のソフトが必要だったのですが、Flashの技術を使って裏側で変換する仕組みを用意すれば、ブラウザ上で簡単に録音できるようになり、ユーザーはもっと音声で遊べるようになるはずだと考えたんです。いろいろリサーチしていくうちに、コミュニティ的な要素を持たせて音声を『投稿』するサイトにすれば面白そうだと、どんどんアイデアがふくらんでいき、サービスとして形にすることができました」

年間99もの新サービスをリリースするラボチーム

 カヤックでは、「量が質を生む」をモットーとしている。Webサイトの実績紹介ページに掲載されている自社サービスの数は、実に161件(2009年11月現在)。それでも、大塚氏によると「載せていないものも結構ある」という。この圧倒的な開発量を支えるのが、新規事業開発をミッションとする、「BM11(ブッコミイレブン)」と呼ばれるラボチーム。大塚氏もその一員である。

 「BM11では、毎年『数』にこだわって開発しており、2007年は77、2008年には88の新しいサービスをリリースしました。2009年の目標数は99です。現時点(2009年11月上旬)で70ほどのサービスをリリース済みなので、残りはあと30弱。十分達成可能なレベルだと考えています」

 このようなスピーディな開発を実現するための開発環境として、カヤック独自のフレームワークを使っているという。

 「基本的には、BM11の中でオープンソースのプロジェクトを担当するメンバーが開発した、『Ark』というPerl製のWebアプリケーションフレームワークを使っています。ただ、厳密にそれをルール化しているわけではありません。技術ありきでサービスをつくるのではなく、あくまでもアイデアを実現することが重要なので、そのためにもっとも相応しい技術、もっとも効率のよい開発スタイルを採用するようにしています」(大塚氏)(次ページへ続く)



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  • CAREERzine編集部 (キャリアジンヘンシュウブ )

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