ミクシィハッカソンで垣間見えたmixi Graph APIの可能性
2011年2月18日、目黒雅叙園(東京・目黒)にて、ミクシィと翔泳社の共催イベント「mixi Hackathon @ Developers Summit 2011」(以下、ミクシィハッカソン)が開催された。同イベントは、ミクシィが2010年12月に一般公開したばかりの「mixi Graph API」を使ったアプリケーションやサービスの開発を競うもの。2月3日に別途開催された「mixi Ideathon」で、あらかじめアイデア出しとチーム分けを経たデベロッパーたちが計7チームに分かれ、日ごろ鍛えた開発スキルを互いに競い合った。
mixi Graph APIとは、mixiのシステム内に蓄積されているソーシャルグラフのデータやコンテンツを、外部のアプリケーションやサービスから利用できるようにするAPI群のことだ。これを使えば、自分の開発したサービスにmixiのソーシャルグラフデータを取り込み、手軽にソーシャル化することができる。しかもmixi Graph APIは、ソーシャルアプリケーションの共通API仕様「OpenSocial RESTful API」や認可手順の標準仕様である「OAuth 2.0」に沿って作られているため、極めてオープン性が高い。
現に、ミクシィハッカソンの参加者たちはわずか1日という短い時間の中で、mixiのソーシャルグラフを活用したサービスを次々と完成してみせた。例えば、「しりとりアプリ」がその一例だ。これは、mixi Graph APIを活用してmixiボイスの機能やユーザープロフィール情報を取り込み、スマートフォン上でしりとりゲームを実現するアプリケーションだ。ミクシィハッカソンの進行役を務めた株式会社ミクシィ サービス本部 プラットフォームサービス開発部 開発グループマネージャー 田中洋一郎氏も、このアプリケーションのアイデアを高く評価する。
「知らない人同士でしりとりをするのと、あらかじめmixi上でつながりのある人同士でしりとりをするのとでは、そこで生まれるコミュニケーションの性質が大きく異なってくると思います。知り合い同士なら、お互いに共有するテーマや内輪ネタの中から単語をつなげていって盛り上がることができます。そういう、ソーシャルアプリケーションならではの使い方がされるような気がして、とても面白いと感じました」(続きはキャリアジンでご覧ください)