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マンガで分かるプログラミング用語辞典

「条件分岐 if」
~マンガでプログラミング用語解説

マンガで分かるプログラミング用語辞典(17)

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解説

 プログラムでは、扱うデータの内容によって処理を分岐させることをよく行います。これは条件分岐の式を使って行います。多くのプログラム言語では、if文と呼ばれる、条件分岐を行うための式が用意されています。

 この条件分岐の式は、ブーリアンの値(trueかfalse)によって、処理を分岐させることができます。このブーリアンの値は、変数ではなく、ブーリアンを返す式を直接書き、その計算結果を利用することが多いです。こういった式のことを、条件式と呼びます

例)変数(ブーリアンの値)を利用して条件分岐を行う
変数=ブーリアンの値
if (変数) {
    ブーリアンの値が「true」の場合の処理
    (「偽」の場合は無視される)
}
例)条件式(ブーリアンを返す式)を利用して条件分岐を行う
if (条件式) {
    条件式の結果が「true」の場合の処理
    (「偽」の場合は無視される)
}
例)条件式の例
if (hensuu >= 3) {    // 変数の値は3以上?
    ブーリアンの値が「true」の場合の処理
    (「偽」の場合は無視される)
}

 if文には、条件式の結果がfalseの場合の処理もセットで書く、if else文というものもあります。

例)if else文
if (ブーリアン) {
    ブーリアンの値が「true」の場合の処理
} else {
    ブーリアンの値が「false」の場合の処理
}

 またプログラミング言語によっては、Aの条件に一致する場合、Bの条件に一致する場合、Cの条件に一致する場合……と、複数の条件を書けるような式が用意されている場合もあります。

例)if else文
if (条件式1) {
    条件式1の結果が「true」の場合の処理
} else if(条件式2) {
    条件式1の結果が「false」で
    条件式2の結果が「true」の場合の処理
} else if(条件式3) {
    条件式1の結果が「false」で
    条件式2の結果が「false」で
    条件式3の結果が「true」の場合の処理
} else {
    すべての条件式の結果が「false」の場合の処理
}

 if文は、プログラミング言語によって、さまざまな書き方が用意されていたりします。

例)いくつかのプログラミング言語の、if文の書き方
if (条件式) {
    処理
}

IF 条件式 THEN
    処理
END IF

 「{ }」を使う言語では、条件分岐の結果、1処理しか行わない場合は、「{ }」を省略できることもあります。

例)ifの書き方
メインの処理1
if (条件式) {
    条件式の結果が「true」の場合の処理1
    条件式の結果が「true」の場合の処理2
}
メインの処理2


メインの処理1
if (条件式) 条件式の結果が「true」の場合の処理1
メインの処理2

サンプル

 条件分岐の式であるif文を使った処理を、JavaScriptで簡単に書いてみます。

<html>
    <head>
        <title>「条件分岐 if」のサンプル</title>
    </head>
    <body>
        <pre><script type="text/javascript">
            // 変数の初期化
            var tannka = 1000, tannka2, goukei, waribiki;

            // 人数によって処理を分岐
            for (var i = 0; i < 5; i ++) {
                // 割引率
                waribiki = 0;

                // 人数が3人以上で、割引率が0.3
                if (i >= 3) {          // 人数が3人以上か確認
                    waribiki = 0.3;    // 割引率を変更
                }

                // 実際の単価を計算
                tannka2 = (1 - waribiki) * tannka;

                // 合計を計算
                goukei = i * tannka2;

                // 出力
                document.writeln(
                      i + "人の場合\n"
                    + " 割引率  :" + waribiki + "円\n"
                    + " 単価    :" + tannka2  + "円\n"
                    + " 合計金額:" + goukei   + "円\n"
                );
            }
        </script></pre>
    </body>
</html>
出力結果)
0人の場合
割引率  :0円
単価    :1000円
合計金額:0円

1人の場合
割引率  :0円
単価    :1000円
合計金額:1000円

2人の場合
割引率  :0円
単価    :1000円
合計金額:2000円

3人の場合
割引率  :0.3円
単価    :700円
合計金額:2100円

4人の場合
割引率  :0.3円
単価    :700円
合計金額:2800円
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この記事の著者

柳井 政和(ヤナイ マサカズ)

クロノス・クラウン合同会社 代表社員http://crocro.com/オンラインソフトを多数公開。プログラムを書いたり、ゲームを作ったり、記事を執筆したり、マンガを描いたり、小説を書いたりしています。「めもりーくりーなー」でオンラインソフト大賞に入賞。最近は、小説家デビューして小説も書いています(『裏切りのプログラム』他)。面白いことなら何でもOKのさすらいの企画屋です。 

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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