エクシードは、複数クラウド環境に対応したシステム運用自動化フレームワークサービス「cloudrop(クラウドロップ)」の提供を、13日に開始した。
「cloudrop」は、誰もがシステムの構築・運用できるよう設計されたフレームワークで、あらかじめ用意した4つのステップに従ってシステムの構築・運用作業を進めていくことで、自動的にノウハウを蓄積し、誰にでも使いやすいフレームワークへと成長していく。
システムの構築・運用ステップは、以下の通り。
- 作業手順に対応する「タスク」を用意する
- ミドルウェアなど、関連するタスクを束ねて「パッケージ」を作る
- システムに必要なパッケージを集めて「バインダー」に綴じる
- 誰でもアクセス可能な「ライブラリ」で共有する
また、米Opscodeが提供しているオープンソースのサーバ構成管理ツール「Chef」を「タスク」としてサポートしており、世界中のコミュニティから提供されている多数のCookbook(サーバ構成の定義ファイル)を利用できる。ひな型である「バインダー」を使うことによって、複数のサーバで構成されるシステムを、誰でも何度でも構築可能となっている。
「バインダー」には、システム構築だけでなく、監視に関する定義も含まれており、サーバ構築と同時に監視設定が自動的に組み込まれる。なお、操作内容、捜査結果、操作前後のサーバ状態は、コメントと共に「カルテ」として保存、管理する。「カルテ」は、重要な運用ナレッジとして成長していく。
ほかにも、IPアドレスやホスト名、OSやディストリビューション・インストールミドルウェアのバージョン、ロードアベレージなど、多彩で柔軟なサーバ検索機能を備えている。
「cloudrop」は、国内外のクラウド環境やオンプレミス環境まで、幅広いインフラ環境に対応し、インターネットに接続可能なら、ファイアーウォール内のグローバルIPアドレスを持たないサーバ(作業用PC上で稼働する仮想マシンや試験環境のシステムなど)でも管理できる。
「cloudrop」の導入によって、特定のエンジニアのスキルに依存しないシステムの構築・運用が可能になるとともに、ナレッジの再利用でプロセスを短縮することで、従来と比較して最大90%の作業量削減を実現する。
【関連リンク】
・エクシード
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