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日本IBM、モバイル・コンピューティング基盤の構築を支援するソリューション群「IBM MobileFirst」の提供を開始

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 日本IBMは、モバイルを活用して、ビジネスの変革や創造を支援するコンセプトと、その具現化のためのソリューション群である「IBM MobileFirst」関連ソフトウェアとして、モバイル・エンタープライズ・アプリケーション・プラットフォーム「IBM Worklight V6.0」を21日に、ビジネス・プロセスの可視化と管理機能を提供する「IBM Business Process Manager V8.5」を14日に、それぞれ提供を開始する。

 「IBM Worklight V6.0」は、「IBM MobileFirst」の中核となる製品で、多くの企業で課題となっている、モバイルアプリのより効率的な開発と、モバイル端末経由で得られる情報のさらなる活用を支援する、「機能テスト自動化ツール」「情報収集・分析機能」「Geo Locationサービス」を新たに追加した。

 「機能テスト自動化ツール」は、「Worklight」で開発したモバイルアプリのテストにおいて、一方の端末で操作の記録を、もう一方の端末で自動再生ができる。

 自動再生機能は、カメラ、音声、位置情報などモバイル特有の機能や、iOS/Androidといった代表的なOSと、機種ごとに異なる画面サイズやユーザーインターフェースに対応し、モバイルアプリを活用する企業にとって大きな負担となっている、複数の端末や頻繁なアップデートにともなうテスト作業を軽減し、短いサイクルでの開発を実現する。

 「情報収集・分析機能」は、モバイルアプリと接続するサーバのさまざまなログデータを、収集・分析する機能で、利用者数や利用環境(端末の機種やOSの種類)の内訳といった、接続情報の統計や、それぞれの端末での障害やセキュリティ問題のアラート、および位置情報を収集・分析できる。

 また、ユーザーの操作履歴を収集する機能を実装し、Webサイトの利用者から見た問題点を可視化するソフトウェア製品「IBM Tealeaf Customer Experience」との連携に対応しており、取得したモバイル端末でのユーザー操作の履歴を分析して、問題点の早期発見と解決、より満足度の高い顧客体験を提供するモバイルアプリの開発を支援する。

 「Geo Locationサービス」は、位置情報を利用したアプリなどの開発を容易にするサービスを実装しており、ユーザーの行動範囲をエリア化して把握する「Geo Fence」を活用して、より正確な位置情報のための接続頻度を減らし、ネットワークや電源などリソース負荷の軽減を可能にしている。さらに、ビジネス・プロセスを実行するバックエンド・システムと連携して、位置情報を活用したモバイルアプリによるビジネスを創出する。

 「IBM Business Process Manager V8.5」は、ビジネス・プロセスの可視化と管理機能を提供するソフトウェア製品の最新版で、特にモバイル機能を強化している。アプリケーションのユーザーインターフェースを作成する機能「Coach Designer」のモバイルアプリ向けツールキットでは、位置情報やマップ、レイアウトなどを追加しており、モバイル端末特有の機能を「Worklight」の機能を使って開発でき、「IBM BPM API」を介してリッチなモバイル・インターフェースをプロセスに組み入れられる。開発・テスト用の「Worklight Enterprise Edition」も付属する。

 ほかにも、M2M(Machine to Machine;機器間通信)における大量の情報を、安全かつ確実に送受信するアプライアンス製品「IBM MessageSight」は、5月24日から提供を行っている。

 ライセンス料金は、「IBM Worklight V6.0」が5589150円(「Enterprise Edition」1インストールより)、「IBM Business Process Manager V8.5」が65730円(「Express Edition」1プロセッサー・バリュー・ユニットより)、「IBM MessageSight」が27359850円(1台あたり)。


【関連リンク】
日本IBM
「IBM MobileFirst」(英語)
「IBM Worklight V6.0」
「IBM Business Process Manager V8.5」
「IBM MessageSight」

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