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米MS、Webサイトを簡単にデプロイし、スケールアップも可能な「Windows Azure Webサイト」を正式リリース

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 米Microsoftは27日、Webサイト構築に特化したPaaS「Windows Azure Webサイト」の正式運用を開始した。CMSやWebアプリケーションフレームワーク、静的なファイルで作成したWebサイトを簡単にデプロイ、運用できる。

 インフラのメンテナンスが不要な点で共有ホスティングサービスの使い勝手に近いが、PaaSならではの柔軟なスケ―ラビリティを実現できるのが大きな違い。

 ASP.NET、PHP、Node.js、Python、Classic ASPで作成したアプリケーションをデプロイすることができ、RDBMSとしてWindows Azure SQLデータベースまたはMySQLを使うことができる。

 WordPress、DotNetNuke、Drupal、Django、CakePHPといった主要なオープンソースのCMS/Webアプリフレームワークがギャラリーにテンプレートとして用意されており、初期設定がすばやく行えるようにも工夫されている。

アプリケーションギャラリーにあらかじめ登録されているWordPress
アプリケーションギャラリーにあらかじめ登録されているWordPress

 最近、課金体系が時間単位から分単位に変更されたり、ほぼリアルタイムの課金額確認が行えるようになったりしたことで、より安心して使えるようになった。自ら「使用制限の削除」を行わない限り、勝手に課金されることはない。

リアルタイムで課金状況を確認できるので使い勝手がよい
リアルタイムで課金状況を確認できるので使い勝手がよい

 アップロード手段としてFTP、Git、Dropboxなどに対応しており、統合Web開発環境の「WebMatrix」から直接アップロードすることもできる。後者はMySQLのデータベース同期に対応しているため、ローカルのステージング環境と、本番環境の同期も簡単に行える。

 HTML5ベースで作成された管理ポータルでは、サイトの作成・設定、スケールアップ・スケールダウンなどが視覚的に簡単に行える。なお、IE8には対応していない。

HTML5ベースで作成されたわかりやすい管理ポータル。
画面はダッシュボードでステータスを確認している様子
HTML5ベースで作成されたわかりやすい管理ポータル。画面はダッシュボードでステータスを確認している様子
GUI操作でインスタンスのサイズや数を変更することで、
スケールアップやスケールアウトが簡単に行える
GUI操作でインスタンスのサイズや数を変更することで、スケールアップやスケールアウトが簡単に行える

 料金詳細などは下表のとおり。

プラン別の料金比較(カッコ内は7月31日までのキャンペーン料金)
  無料 共有(プレビュー) 占有(Sサイズの場合)
価格
(円/時間)
無料 1.08円 8.31(6.65)円
月換算価格 無料 約800円 約6,000(約4,800)円
CPU 最大で60分のCPU/日 最大で240分のCPU/日 専用のCPUインスタンス
カスタムドメイン No Yes Yes
サイト数 10 100 100
ストレージ 1GB 1GB 10GB
RDB 20MBのMySQL
(最初の12か月)
20MBのMySQL
(最初の12か月)
20MBのMySQL
(最初の12か月)
送信データ転送 最大165MB/日 通常料金 通常料金
占有の料金詳細(カッコ内は7月31日までのキャンペーン料金)
サイズ CPUコア メモリ

価格(円/時間)

月換算価格
S 1 1.75GB 8.31(6.65)円 約6,000(約5,000)円
M 2 3.5GB 16.61(13.29円)円 約12,000(約10,000)円/月
L 4 7GB 33.22(26.58)円 約24,000(約20,000)円/月

 共有ホスティングサービスと異なりメールサーバーは付属していないが、最近企業に導入が進んでいるクラウドベースのグループウェアなどで代替できることも多い。キャンペーンやポータルからの流入などによるトラフィックの急激な増減に頭を抱えるサイト担当者は特に導入を検討してみるとよいだろう。

 
【関連リンク】
Windows Azure/Webアプリケーション
・『Windows Azure:新しい開発・テスト環境の提供、BizTalk Services、WebサイトでのSSLサポート、ADの改良、1分単位での請求』(CodeZine)
・『Windows Azureの更新 (モバイル、Webサイト、SQL Data Sync、ACS、メディア、ストア)』(CodeZine)
・『告知:Windows Azure Webサイトが大幅に改善』(CodeZine)

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この記事の著者

斉木 崇(編集部)(サイキ タカシ)

株式会社翔泳社 ProductZine編集長。1978年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科(建築学専門分野)を卒業後、IT入門書系の出版社を経て、2005年に翔泳社へ入社。ソフトウェア開発専門のオンラインメディア「CodeZine(コードジン)」の企画・運営を2005年6月の正式オープン以来担当し、2011年4月から2020年5月までCodeZine編集長を務めた。教育関係メディアの「EdTechZine(エドテックジン)」...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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