シマンテックによると、オンラインショッピングを利用するユーザーのうち、90%以上が、個人情報やログイン情報などの漏洩、盗難に不安を感じているという。
オンラインショッピング/バンキングの利用者が増えるにつれ、その利用者を狙った犯罪も増加傾向にある。
警察庁のデータによると、平成17年のサイバー犯罪検挙数は3161件。前年に比べ51.9%増加した。また、相談受理件数は83173件に上り、前年より19.2%増加している。こういったサイバー犯罪の44.8%が「詐欺」で、代表的なものに、フィッシングサイトによるID・パスワード、住所や氏名などの個人情報の入手があげられている。(データ出典:警察庁『平成17年中のサイバー犯罪の検挙および相談受理状況などについて』(PDF))
シマンテックが今年9月に実施した、個人ユーザー対象の「オンライン詐欺に関する調査」によると、こうした犯罪増加を受けてユーザーの不安意識は顕著に高まっていることがわかる。ユーザーがインターネット利用時に不安を感じる要素では、「インターネットで入力した個人情報やログイン情報などが漏れたり、盗まれること」が90.6%、「銀行預金を引き出されたり、クレジットカードの不正使用によって金銭的被害を受けること」が90.4%となっている。しかし、「インターネット上の詐欺行為が広がっていると認識しているものの、インターネットの利用の仕方について、どうすればよいのかわからない」というユーザーがいまだ31.4%も存在していることから、「不安だけど対策法をよく知らない。知らないけれど、便利だからそのまま利用している」ユーザーが多いといえる。
そこでシマンテックでは、安心してオンラインサービスを利用するために、下記のような対策を推奨しているという。
- 利用するオンライン・ストアのことをよく知る
- セキュア(安全に保護されている)なサイトを利用する
- 取引記録を残す
- トラブルが起きた時の対応法などを確認しておく
- ネット・オークションは、必ず信頼性やルールを確認/理解してから利用する
- PCのセキュリティ対策を万全する
調査結果の詳細については下記Webページを参照のこと。
プレスリリース:シマンテック、「オンライン詐欺に関する実態調査」結果を発表
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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