Windows Azure:Webサイトのステージング発行サポート、モニタリングの改善、Hyper-V Recovery Manager GA、PCIコンプライアンス
今回Windows Azureにさらなる機能強化がリリースされました。
新機能には以下のものが含まれます。
- Webサイト:ステージング発行とAlways Onのサポート
- モニタリングの改善:WebサイトとSQLデータベースのアラート
- Hyper-V Recovery Manager:一般公開リリース
- Mobile Services:SenchaTouchのサポート
- PCIコンプライアンス:Windows Azureに対するPCI DSSコンプライアンスの有効化
上記の新機能はすべて現在使用可能です(注:まだプレビューのものもあります)。以下はその詳細になります。
Webサイト:ステージング発行のサポート
今回のリリースで、Windows Azure Webサイトへのステージング発行ができるようになりました。この新機能は非常に強力で、Webアプリ/サイトの更新をステージングサイトへ展開でき、本番サイトとは違うURLでアクセスできます。サイト/アプリのデプロイメントをテストするのにこのステージングサイトを使用して、準備できると、本番サイトとステージングサイトのコンテンツおよび構成を直ちに入れ替えることができます。
この新機能により、自信を持って変更点が展開できるようになります。また、一度にすべての変更点をすべてのファイルへ即座に適応することができるので、サイトに矛盾がない(更新されたものと更新されてないものが存在しない)状態にしておくことができます。
Staged Publishingサポートの有効化
Staged Publishingをセットアップするには、WebサイトのDASHBOARDタブで、quick glanceセクションからEnable staged publishingをクリックしてください。
このリンクをクリックすると、AzureがWebサイトのステージングバージョンを作成し、既存サイトにリンクします。このリンクは、Windows Azure管理ポータルのNavigationに表示され、ステージングサイトは、主要サイトのサブノードとして表示されます。
ステージングサイトの名前をよく見ると、デフォルトでURLは、sitename-staging(例えば、主要サイトの名前が“scottgu”だと、ステージングサイトは“scottgu-staging”)となることが分かります。
通常のサイトと同様に、ステージングサイトに(C-NameやA-Recordを使用して)好きなDNS名をマップすることもできます。つまり、ステージングドメインがazurewebsites.netを持つ必要はありません。上記のシナリオでは、ステージングドメインを、staging.scottgu.com、scottgu-staging.com、foobar.scottgu.comなどのようにマップしなおすことも可能です。
ステージングURLは、サイトのデプロイメントで変わらないので、独自のDNSを一度構成すると、後のデプロイメントすべてで使用できます。ステージングサイト上でSSLを有効にし、SSL証明書をアップロードして、ステージングドメインで使用することも可能です(本番と入れ替える前にSSLシナリオを完全にテスト/検証できるように)。
ステージングサイトの構成
他のサイトと同じように、ステージングサイト上をクリックして管理することができます。
SCALEタブやLINKED RESOURCESタブは、ステージングサイトでは無効になっていますが、その他のタブは問題なく動作します。CONFIGUREタブでは、データベースやアプリケーションの接続文字列などの構成設定が可能です(サイトレベルでこれらを設定すると、web.configファイルの設定が上書きされる可能性があります)。ステージングサイトを開いたときは下部のコマンドバーにある新しいSWAPボタンにお気づきになると思います。その使用方法について少しご説明します。