アシアルは、HTML5ハイブリッド型モバイルアプリに特化したUIフレームワーク「Onsen UI」の正式版を、4日に公開した。Apacheライセンスバージョン2.0で提供されている。
「Onsen UI」は、JavaScriptを使わずにアニメーション表現が可能で、CSSフレームワーク「Topcoat」に、さまざまな独自のアニメーションを加え、ネイティブ開発に遜色ない動作スピードや滑らかなアニメーションを実現している。
今回公開した正式版は、2013年9月に公開したプレビュー版へのフィードバックを受けて、アプリ開発者から要望の多かった機能を盛り込んだ。
「Onsen UI」を構成するCSSとJavaScriptは、すべてWeb Componentsと呼ばれる最先端のHTML5の流れをくむ形で実装されており、「Onsen UI」で定義されたタグを利用するだけで、タブバーやボタン、リストといった標準的なインターフェースをウィジェットとして使える。
また、オープンソースの「AngularJS」と「Topcoat」が付属し、開発者はHTMLやCSSを数行修正するだけで、動作や表現のすべてを簡単にカスタマイズできる。「Onsen UI」自体もオープンソースなので、個別のカスタマイズニーズへの対応も可能となっている。
このほか、端末の種類に応じて、自動的に画面コンポーネントのレイアウトを変更したり、サイズを調整したりする機能を備えており、iOS 7やAndroid風のネイティブテーマなど、利用シーンに応じて利用できるクロスプラットフォームに対応したさまざまなテーマを提供し、オリジナルテーマの作成、配布にも対応する。
対応プラットフォームは、Android 2.3以降、iOS 6以降で、ワンソースでマルチプラットフォームに対応し、国内で利用されている数多くのスマートデバイスをサポートしている。
【関連リンク】
・アシアル
・「Onsen UI」(英語)
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