今回のテーマは、昨年の「Action!」を受けて「Story」に設定。デブサミ事務局長の岩切晃子氏は、開幕の挨拶で「過去に野中郁次郎氏の講演で感銘を受けたことに端を発するが、何かを人に伝え働きかけたいときは、単語ではなく全体のストーリーで語ることが大事。より伝えやすくなるし、理解も深まる」と、企画背景を明かした。


また、「歴史的経緯を理解していないと、次の新しいものが作れない。前を向くだけでなく、過去を振り返る時間が欲しい」ということで、初日の基調講演「クラウドがもたらした多様な破壊と創造」は当代きってのストーリーテラーとしてPublickeyの新野淳一氏、既存のストーリーを破壊している前駆者としてアマゾンデータサービスジャパンの玉川憲氏に司会を依頼したという。新野氏は2012年夏のデブサミ、玉川氏は昨年のデブサミの基調講演をそれぞれ担当している。

基調講演では、今回のテーマに沿って両者が最新版にアップデートした講演内容の振り返りを皮切りに、エンタープライズ分野での参考事例として、東急ハンズ/ハンズラボの長谷川秀樹氏、サーバーワークスの大石良氏、コンカーの三村真宗氏が、スタートアップ分野ではウォンテッドリーの仲暁子氏、コイニーの佐俣奈緒子氏、クラウドワークスの吉田浩一郎氏が、各自の根底に据えているストーリーを熱く語った。
2日間にかけて全69セッションが講演され、一部のセッションは後日詳細なレポートを予定している。
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・デブサミ2014