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近未来の技術トレンドを先取り! 「Tech-Sketch」出張所

オープンソースのクラウド基盤「OpenStack」で試すクラウドオーケストレーション~環境構築からスタックの作成まで

近未来の技術トレンドを先取り! 「Tech-Sketch」出張所 第15回

OpenStackの環境設定

 ここまでの手順で、サーバ上にOpenStack環境を構築することができました。ここからは、OpenStack環境の初期設定を行っていきます。

サービスの状態確認

 OpenStackが意図したとおりにインストールされているか確認します。以下のコマンドをコマンドを実行すると、インストールされたサービスの状態やリソースの一覧を確認できます。

source keystonerc_admin
openstack-status

ネットワークブリッジの設定

 インストールが完了すると、br-ex、br-int、br-tunというブリッジインターフェースが作成されています。以下のコマンドでブリッジインターフェースが作成されていることを確認します。

ovs-vsctl list-br

 これらのインターフェースは、OpenStack上のインスタンスが他のインスタンスや外部ネットワークと通信する際に利用されます。

 br-exとeth0のブリッジ設定を行い、OpenStack上のインスタンスが外部ネットワークと通信できるようにします。

/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-br-ex
DEVICE=br-ex
DEVICETYPE=ovs
TYPE=OVSBridge
BOOTPROTO=static
IPADDR=192.168.0.1  # eth0に割り当てていた固定IPアドレス
NETMASK=255.255.255.0 # ネットワークのサブネットマスク
GATEWAY=192.168.0.254 # デフォルトゲートウェイのIPアドレス
ONBOOT=yes
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0
DEVICE=eth0
TYPE=OVSPort
DEVICETYPE=ovs
NM_CONTROLLED=no
ONBOOT=yes
OVS_BRIDGE=br-ex

 ネットワークを再起動すると、eth0がbr-exに関連付けられます。

service network restart
ovs-vsctl list-ports br-ex

外部ネットワークの作成

 これ以降はWebのダッシュボード画面から設定が可能です。http://192.168.0.1/dashboard/にアクセスすると、OpenStackのログイン画面が表示されます。adminユーザでログインすると、OpenStackの管理画面にアクセスすることができます。

 インスタンスがインターネットに接続するための外部ネットワークを作成します。画面左のメニューから[プロジェクト]-[ネットワーク]-[ネットワーク]に移動し、「ネットワークの作成」を選択します。新規ネットワーク作成のウィザードが表示されるので、以下のようにネットワークを作成します。

 作成したネットワークを外部ネットワークに指定するには、メニューから[管理]-[システムパネル]-[ネットワーク]に移動し、作成したネットワークの「ネットワークの編集」を選択して、「外部ネットワーク」にチェックを入れます。

  • ネットワーク名:public
  • サブネット名:public_subnet
  • ネットワークアドレス:192.168.0.0/24(OpenStackサーバのbr-exに設定したネットワークを指定します)
  • ゲートウェイIP:192.168.0.254(上記ネットワークのゲートウェイのアドレスを指定します)
  • IPアドレス割り当てプール:192.168.0.100,192.168.0.120(FloatingIPとして割り当てるIPアドレスの範囲を指定します)

 コマンドラインから外部ネットワークを作成する場合は、以下を実行します。

source keystonerc_admin
neutron net-create public --router:external
neutron subnet-create --name public_subnet --enable_dhcp=False --allocation-pool=start=192.168.0.100,end=192.168.0.120 --gateway=192.168.0.254 public 192.168.0.0/24

キーペアの登録

 インスタンスにSSH接続するためのキーペアを登録します。メニューから[プロジェクト]-[コンピュート]-[アクセスとセキュリティ]に移動し、「キーペア」タグを選択します。「キーペアのインポート」を選択し、クライアントの公開鍵を登録します。鍵を持っていない場合は、「キーペアの作成」から鍵を作成することもできます。

 コマンドラインからキーペアを登録する場合は、以下を実行します。

(鍵をインポートする場合)
source keystonerc_admin
nova keypair-add --pub_key ~/.ssh/id_rsa.pub user-key

(鍵を作成する場合)
source keystonerc_admin
nova keypair-add user-key > user-key.pem
chmod 600 use-key.pem

マシンイメージの登録

 公開されているJeOSイメージを登録します。メニューから[プロジェクト]-[コンピュート]-[イメージ]に移動し、イメージの作成を選択して、以下のようにマシンイメージを作成します。

  • 名前:fedora-20.x86_64
  • イメージの場所:http://cloud.fedoraproject.org/fedora-20.x86_64.qcow2
  • 形式:QCOW2

 コマンドラインからマシンイメージを登録する場合は、以下を実行します。

source keystonerc_admin
glance image-create --name fedora-20.x86_64 --disk-format qcow2 --container-format bare --location http://cloud.fedoraproject.org/fedora-20.x86_64.qcow2

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この記事の著者

冨永 善視(TIS株式会社)(トミナガ ヨシミ)

TIS株式会社 戦略技術センター所属。デザイン指向クラウドオーケストレーションソフトウェア「CloudConductor」の開発およびクラウド関連技術の調査・検証に従事。新人の頃からOpenStack環境の構築を担当し、IaaS管理者として経験を積む。最近ではRedHatのエキスパート認定―Infr...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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