米Senchaは、9月16日(現地時間)に、アップルが9月18日にリリースを開始したiOS 8のWeb関連の新機能を紹介する記事を公式ブログへ投稿した。
記事によれば、iOS 8は従来のiOS 7と比較して、WebGLやCSS Shapesレベル1、HTMLテンプレート、IndexedDB、SVGフラグメントなど、HTML5への対応を大幅に向上している。
iOS 8では、WebKitフレームワークとして、新たに「WKWebView」を採用するとともに、iOS 7以前で搭載していた「UIWebView」も引き続き利用できる。「WKWebView」は、JavaScriptエンジンにNitroを採用し、「UIWebView」と比較して4倍のパフォーマンスを発揮する。
さらに、記事ではiOS 8とiOS 7のベンチマーク比較も掲載している。ごく一部の項目ではiOS 7がiOS 8と同等、またはわずかに上回る性能を示したものの、ほとんどの項目でiOS 8の性能はiOS 7を大きく上回った。
このほか、Senchaが確認したiOS 8の不具合についても記載しており、同社は「WKWebView」のローカルファイル読み込みや、XHR(XMLHttpRequest)によるローカルファイルへのアクセス、ロック/ロック解除後のホームスクリーンアプリのタイミング機能などに問題があると指摘している。
CodeZineの2014年6月23日の記事「ハイブリッドアプリの動作性能を飛躍的にアップさせるiOS 8の新ブラウザエンジンを検証する」で、iOS 8の「WKWebView」やベンチマークについての詳細な解説をしています。あわせてご覧ください。
【関連リンク】
・Sencha(英語)
・Sencha公式ブログの該当記事(英語)
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