今回のテーマは、「Growth!」に設定。デブサミオーガナイザーの鍋島理人氏は、開幕の挨拶で「デブサミに参加し、心に残ったことが一つでもあれば、周囲の方にシェアしてほしい。スピーカーや来場者同士で交流してほしい。この場から、成長のためのアクションが広がっていけば嬉しく思う」と、開催に対する思いを示した。

また、初日の基調講演では、株式会社ドワンゴ 代表取締役&CTOの川上量生氏が「ドワンゴCTOとしての仕事」という題目で登壇。

川上氏がCTOになり取り組んだことの一つとして、法律を手続き型言語として構造的に解釈し、循環的複雑度を求める試みを紹介。ソフトウェア開発の知見が、法律の保守性を高め、解釈をしやすくできることにつながるとした。
さらに、川上氏が3年間CTOを務めて感じたこととして「Webエンジニアが中心の時代になり、コンピュータの動作原理を知らないエンジニアが増えているとして、自分の頭で考えないエンジニアが増えているのでは」と問題提起。開発手法が「なぜいいのか」を考えるより、「誰かの成功結果を覚えているだけ」になっているのではないか、とした。ドワンゴでは、自社専用ハードウェアなどを整備することで、技術の理論的限界でサービスを設計していきたい、と語った。
また『ニッポンの個人情報』刊行記念トーク&サイン会も開催。「プライバシーフリーク、参上。」の横断幕のもと、著者の山本一郎氏、高木浩光氏、鈴木正朝氏により活発な議論が交わされた。

2日間にかけて全92セッションが講演され、一部のセッションは後日詳細なレポートを予定している。
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・デブサミ2015