クラウドは今や"ニューノーマル"に、変化を示す「8つのパターン」(3)
ポイント6:絶え間ない変革
EC2に関しては、さまざまなインスタンスタイプの変遷・進化やECS(Amazon EC2 Container Service/Dockerコンテナベースでの管理)、Lambdaの登場というように、実施管理形態も時を経て変革し続けています。特にLambdaについては、このサービス発表を機に「コンピューティングリソースの極小化」が加速、EC2そのものを必要としないアーキテクチャの構築も可能となりました。
ポイント7:クラウドへの移行はゼロイチで進められるものではない
規模によってはクラウドの移行は一度で済むものではなく、またシンプルにイチかゼロかで進めることのできるものでもありません。中長期的にアセスメント(事前の影響評価)を行い、移行できるものから移行していくことが重要です。オンプレとAWSのハイブリッドを実現するためのAWSサービスもそれぞれの分野で用意されています。第三者認証やさまざまなセキュリティ対策、アクセス管理やリソース管理の可視化などで顧客の安心感・信頼性を高めています。
ポイント8:顧客/パートナーがAWSへオールイン、すべてをAWSに
アメリカ合衆国のオンラインDVDレンタルおよび映像ストリーミング配信事業会社「Netflix」は2009年にAWSオールインを宣言しました。当時としては珍しいことでしたが、2015年現在、AWSオールインは至って普通のこととして捉えられています。
長崎氏はここで、最後の3人目となるゲスト、株式会社ファーストリテイリング グループ執行役員 CIOの玉置肇氏を紹介します。
玉置氏は今後の展開について、3つの戦略を掲げました。「グローバルイノベーション」「Device Agnostic(直感的・マニュアル要らず、どのデバイスでも動くこと)」、そして「クラウド」です。玉置氏はクラウドについては「我々はデータセンターについて、AWS以外では考えていない」とコメント。AWSを選んだ理由として、"エンジニア、デベロッパを惹き付ける力があり、魅力を感じる"として「コミュニティの存在」を挙げました。
そして2020年へのロードマップを掲げ、同社のステートメント「服を変え、常識を変え、世界を変えていく(Changing clothes. Changing conventional wisdom. Change the world.)」に「デジタルの力で(via Power of Digital)」と添えて、発表を締めました。
玉置氏の発表から最後のバトンを受けた長崎氏は「今、我々に必要なのは"ニューノーマル"。この重力には逆らえない。2日間のセッションで、クラウドはなぜニューノーマルになったのか、そのエッセンスを得ていただければと思います」と総括し、基調講演セッションを締めました。



