一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は3月2日、「OpenSSLの複数の脆弱性に関する注意喚起」を発行。OpenSSL Projectが提供するOpenSSLに複数の脆弱性があるとして、ユーザーに対応を呼びかけている。
今回発表された脆弱性 (CVE-2016-0800) は、該当するバージョンのOpenSSLを用いて、SSLv2を利用可能としている場合に、遠隔の第三者によって、秘密鍵などの重要な情報を取得される可能性があるというもの。JPCERT/CCでは、該当バージョンのOpenSSLを使用している環境では、OpenSSL Projectが公開している脆弱性を修正したバージョンのOpenSSLを、十分なテストを実施の上、適用することを勧告している。
今回発表の脆弱性を含むバージョンと、その修正バージョンは次表のとおり。
脆弱性を含むバージョン | 修正バージョン |
---|---|
OpenSSL 1.0.1rおよびそれ以前の1.0.1系列 | OpenSSL 1.0.1s |
OpenSSL 1.0.2fおよびそれ以前の1.0.2系列 | OpenSSL 1.0.2g |
今回の脆弱性の回避策として、修正済みバージョンの適用が困難な場合には、SSLv2を無効にすることを検討してほしいと、JPCERT/CCでは述べている。
なお、OpenSSL 0.9.8系列および1.0.0系列は、2015年12月31日でサポートを終了しており、今後修正済みのバージョンは提供されない。
【関連リンク】
・JPCERT/CC「OpenSSLの複数の脆弱性に関する注意喚起」
・OpenSSL Projectからの脆弱性ならびに回避策の発表
・一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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