TypeScriptチームは3月23日(現地時間)、TypeScript 6.0の正式リリースを発表した。
TypeScript 6.0は、現行のJavaScriptベースのコードベースでの最後のリリースであり、今後はGo言語による新しいコンパイラへと移行する予定だ。TypeScript 7.0は近くリリース予定で、6.0は5.9と7.0を繋ぐ橋渡しとなる。
TypeScript 6.0では、一部の関数型推論の挙動改善や、Node.js最新仕様に基づくサブパスインポート(「#/」プレフィックスのサポート)追加が主な新機能として盛り込まれた。また、「--stableTypeOrdering」フラグの導入により、型やプロパティの順序が安定し、将来の7.0移行時の差分が分かりやすくなった。加えて、ES2025のターゲット・lib対応、Temporal APIやMapの新たな「getOrInsert」メソッド型追加、RegExp.escapeの型定義追加も含まれている。
設定ファイルのデフォルト値も見直され、strictやmodule、targetのデフォルト値がより現代的なJavaScript開発に沿った内容にアップデートされた。また、「es5」ターゲットや「--moduleResolution node」、「--downlevelIteration」、「amd」「umd」「systemjs」などの古いモジュール方式、「baseUrl」「classic」モジュール解決、インポート時の「asserts」属性など、多数のオプションが非推奨あるいは削除となった。なお、TypeScript 6.0で非推奨になった設定項目は「ignoreDeprecations」を指定することで利用可能だが、7.0では利用不可となる。
TypeScript 6.0は安定したリリースとなっており、既存のプロジェクトへの導入が推奨されている。今後、チームはTypeScript 7.0の安定化に注力していく方針だ。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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