headコマンドは、ファイル内容の先頭部分を表示します。表示する量はオプションの指定によって決まり、オプションを省略した場合は、10行表示します。
- ① -c BYTE [Linux][FreeBSD]
- 表示するファイル内容の量をバイト単位で指定します。「BYTE」には表示するバイト数を指定します。この時、末尾に「b」を付けると512バイト単位で、「k」を付けるとキロバイト(KB)単位で、「m」を付けるとメガバイト(MB)単位で表示できます。1キロバイトは210バイト(=1024バイト)、1メガバイトは220バイト(1048576バイト)です。つまり、「BYTE」に「1m」、「1024k」、「2048b」、「1048576」のいずれを指定しても、結果が同じになります。
- ② -n LINE
- 表示するファイル内容の量を行単位で指定します。「LINE」には表示する行数を指定します。
- ① FILE...
- 先頭部分を表示するファイルのパスを指定します。複数指定する場合は、スペースで区切って指定します。省略した場合は、標準入力からの入力となります。
[takeda]$ head file1
1 root:x:0:0:root:/root:/bin/bash
2 bin:x:1:1:bin:/bin:/sbin/nologin
3 daemon:x:2:2:daemon:/sbin:/sbin/nologin
4 adm:x:3:4:adm:/var/adm:/sbin/nologin
5 lp:x:4:7:lp:/var/spool/lpd:/sbin/nologin
6 sync:x:5:0:sync:/sbin:/bin/sync
7 shutdown:x:6:0:shutdown:/sbin:/sbin/shutdown
8 halt:x:7:0:halt:/sbin:/sbin/halt
9 mail:x:8:12:mail:/var/spool/mail:/sbin/nologin
10 news:x:9:13:news:/etc/news:
[takeda]$
表示量を指定しない時は10行分表示する
[takeda]$ head -n 5 file1
1 root:x:0:0:root:/root:/bin/bash
2 bin:x:1:1:bin:/bin:/sbin/nologin
3 daemon:x:2:2:daemon:/sbin:/sbin/nologin
4 adm:x:3:4:adm:/var/adm:/sbin/nologin
5 lp:x:4:7:lp:/var/spool/lpd:/sbin/nologin
[takeda]$
[takeda]$ head -c 79 file1
1 root:x:0:0:root:/root:/bin/bash
2 bin:x:1:1:bin:/bin:/sbin/nologin
ファイル内容の先頭79バイトを表示[takeda]$
[takeda]$ grep spool file1 | head
5 lp:x:4:7:lp:/var/spool/lpd:/sbin/nologin
9 mail:x:8:12:mail:/var/spool/mail:/sbin/nologin
11 uucp:x:10:14:uucp:/var/spool/uucp:/sbin/nologin
23 mailnull:x:47:47::/var/spool/mqueue:/sbin/nologin
24 smmsp:x:51:51::/var/spool/mqueue:/sbin/nologin
36 postfix:x:89:89::/var/spool/postfix:/sbin/nologin
37 squid:x:23:23::/var/spool/squid:/dev/null
[takeda]$
grepコマンドで、ファイル「file1」の内容から文字列「spool」を含む行を出力パイプを使うことで、それを入力としてheadコマンドを実行
結果として、「file1」の内容で「spool」を含む行のうち、先頭から10行のみを表示
grepコマンド
本コンテンツは「UNIXコマンド辞典 ビギナー編」(2003年)を元にWeb用に再編集したものです
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