splitコマンドは、大きなファイルを複数のファイルに分割します。分割後のファイルの名前は「xaa」、「xab」、「xac」、・・・のようになります。このファイル名の先頭にある「x」はプリフィックス(接頭辞)と呼ばれ、PREFIX
を指定して変更できます。ファイルを分割しても、元のファイルはなくなりません。
- ① -b BYTE
FILE...
に指定したファイルを「BYTE」に指定したバイト数ごとに分割します。「BYTE」に指定するバイト数の末尾に「k」を付けるとキロバイト(KB)を指定でき、「m」を付けるとメガバイト(MB)を指定できます。- ② -l LINE
FILE...
に指定したファイルを「LINE」に指定した行数ごとに分割します。
- ① FILE...
- 分割するファイルをスペースで区切って指定します。ワイルドカードによる指定も可能です。
- ② PREFIX
- プリフィックスを指定します。省略時には「x」になります。
$ ls -l
合計728
-rw-r--r-- 1 cmd cmd 738310 1月25 16:14 termcap
分割するファイル$ split -b 200000 termcap
200000バイトごとに分割$ ls -l
合計1496
-rw-r--r-- 1 cmd cmd 738310 1月25 16:14 termcap
-rw-rw-r-- 1 cmd cmd 200000 5月 2 01:26 xaa
-rw-rw-r-- 1 cmd cmd 200000 5月 2 01:26 xab
-rw-rw-r-- 1 cmd cmd 200000 5月 2 01:26 xac
-rw-rw-r-- 1 cmd cmd 138418 5月 2 01:26 xad
分割後のファイル$
$ wc -l termcap
17122 termcap
$ split -l 5000 termcap tc
5000行ごとに分割 プリフィックスに「tc」を指定$ wc -l tc*
5000 tcaa
5000 tcab
5000 tcac
2122 tcad
分割後のファイル17122 合計
$
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本コンテンツは「UNIXコマンド辞典 ビギナー編」(2003年)を元にWeb用に再編集したものです
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