米Googleは、Androidアプリ開発のための統合開発環境の最新版「Android Studio 2.3」を、3月2日(現地時間)にリリースした。
「Android Studio 2.3」における最大の変更点は、アプリ品質の向上で、「Instant Run」ではアプリの再起動が必要なコードの変更が行われた際には、実行時に自動で再起動を行うようになったほか、アプリを実行させたままの状態でコードの変更を反映できる「Apply Changes」ボタンも追加されている。
また、「Android Studio 2.2」から実装されていたものの、デフォルトでは無効になっていた「Build Cache」が、標準で利用可能になった。「Build Cache」によって、AARファイルとあらかじめ分割済みの外部ライブラリがキャッシュされ、高速かつクリーンなビルドを実現した。
UI面では、「ConstraintLayout」の安定版が収録され、グループ化された2つ以上のビューを結合できるようになったほか、ウィジェットの縦横比を簡単に変更する機能や、多彩な機能を呼び出せる「Layout Editor Palette」、お気に入りのウィジェット属性を保存しておける「Layout Favorites」機能、PNG画像を25%容量の小さいWebP形式に変換する機能、「Material Icon Wizard」における検索・フィルタリング機能のサポートなど、さまざまな機能が用意されている。
このほか、プロジェクトに含まれる文法上の誤りを登録し、再警告しないようにする「Lint Baseline」、App Linksをより簡単に利用可能にする「App Links Assistant」、「ConstraintLayout」に対応した新たなテンプレート、Androidエミュレータにおけるコピー&ペースト機能やコマンドラインツールなど、数多くの新機能が追加された。
【関連リンク】
・Google
・Android開発者向けサイト
・「Android Studio」
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