スカイディスクは5月31日に、安川情報システムと共同で、東空販売が製造・販売している建設機械のアタッチメントとして使われる油圧ブレーカの、タイムリーなメンテナンスを実現するIoTシステム「TO-MS」を開発すると発表した。
「TO-MS」は、建設機械業界では初となるAIを搭載したエッジデバイスで、油圧ブレーカに搭載したセンサの情報を分析し、結果をクラウドサーバに蓄積・活用してリアルタイムに稼働状態を可視化し、異常を検知する。また、稼働情報・異常検知の提供によって早期のメンテナンスなどの対応を可能にし、製品の稼働率向上とユーザーコストの低減を目指す。
センサデバイスによって可視化される検知項目は、油圧ブレーカで打撃した連続時間および累積時間、打撃数/打撃力の設定不良、実行された作業詳細とメンテナンスの履歴で、稼働している多数の機械の稼働状況を1機ごとに一元管理するシステムの構築によって、建設建機を常に最適な状態で稼働させる仕組みを作る。
スカイディスクは、既存のセンサデバイス「SkyLogger」をカスタマイズし、油圧ブレーカの振動に耐えられる、LoRaを使用した無線センサデバイスを開発。4月~5月にかけて、実機に取り付けた実証実験を実施した。
今後は、振動・衝撃に加えて、高低温度、振動下の耐久試験などのテストを重ね、センサデバイスの量産を目指すとともに、実証実験によって得た知見をもとに、工事現場のような特殊環境下でのセンシングに課題を感じている事業者に、IoTワンストップソリューションを提案していく。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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