W3Cは次期HTML標準仕様の策定に着手したと発表した。各方面からの参加を呼びかけている。
W3Cは7日、次期HTML標準仕様の策定に着手したと発表した。同時に「HTML作業部会 」(W3C HTML Working Group)を立ち上げ、各方面からの参加を呼びかけている。
W3Cでは現行のHTML標準4.0.1が1999年に完成した後、W3C公開研究会 (W3C ワークショップ) の成果報告を受け、HTMLをXMLに基づく形式であるXHTMLへと変換することを決定、2000年には最初のXHTML勧告を策定し公開している。しかし、当時のWeb開発者達は、XHTMLの利用に消極的で、XHTMLの普及はいっこうに進まなかった。
W3Cはこうした経緯から、改めて次期HTMLの標準策定に乗り出すことを決定した。ただしXHTMLについても、モバイル用途やサーバアプリケーションなどで使用されることが多くなってきている状況を考慮し、活動を続けていくとしている。その際、市場での価値や独立性を明確化するために名称変更も含めて検討するという。
次期HTML標準は、早ければ今年6月に草案を発表する予定。そして、2010年第3四半期に最終版がリリースされることになっている。
W3C:HTML標準の更新に着手
ロードマップ:W3C HTML Working Group
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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