米Adobeは、画面サイズの異なるデバイスに対応したデザインを簡単に作成できる機能「レスポンシブリサイズ」や、時間によるタイマー設定が可能なトランジション「タイマートランジション」などを追加した、「Adobe XD」の9月アップデートをリリースしている。
「レスポンシブリサイズ」は、オブジェクトの位置と大きさの相対関係を維持しながら、オブジェクトグループ全体の拡大縮小ができる機能で、デザインカンバス上に配置したグループの拡大縮小を行うだけで、相対関係を自動的に調整・維持してくれる。
カンバスをリサイズすると、そのサイズに合わせて各オブジェクトを再配置し、配置条件を「手動」モードに切り替えれば、オブジェクトごとに高さや幅の拡大縮小比率やグループ内での配列の指定が可能になるなど、より詳細にコントロールできる。
「タイマートランジション」は、「時間」をトランジションのトリガーとして使用可能で、アートボード間の遷移にディレイ時間を設定できるため、自動フェード効果、スピナー、ローダー、プログレスバーなどで用いるアニメーションの作成や、チュートリアルや意志決定を導くデザインのプロトタイプ作成に役立つ。
その他の新機能としては、デザインカンバス上で入力した文字列のスペルをリアルタイムでチェックする「スペルチェック」が正式に組み込まれ、スペルミスの可能性がある単語には異なるスペル候補リストが表示され、タイピング中にスペルミスの可能性があると判断された場合はリアルタイムで候補を表示する。また、文法チェック機能も備えている。
さらに、フルスクリーン表示オプションが改善され、Webサイズのアートボードのブラウザ表示において、より本物に近いエクスペリエンスを提供し、より正確なデザイン意図の伝達が可能になった。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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