ソラコムは、同社が提供しているIoTプラットフォーム「SORACOM」のデータ通信サービス「SORACOM Air for セルラー」のIoT契約回線数が100万回線を突破したことを、6月19日に発表した。
「SORACOM」の通信は、位置データを利用したモノ・ヒトの動態管理、機器のデータを故障検知や安全保全に役立てる遠隔監視、工場内のライン稼働状況を把握し改善に活かす工場の可視化、固定ネットワークの敷設なしに利用できるという特徴を活かした農業、漁業、畜産といった1次産業やキャッシュレスを見据えた各種決済端末、および通信連携を前提としたコンシューマー製品など、あらゆる分野で利用されている。
「SORACOM Air for セルラー」は、1枚から利用を始められることから、スタートアップや中堅・中小企業が顧客数の過半数を占めているが、1社あたりの回線利用数が多い上場企業・大企業での利用も増加しているため、IoT契約回線数の約7割は上場企業での利用となる。
「SORACOM Air for セルラー」を利用している上場企業を業種別に分類すると、情報・通信業でIoTを利用した新規ビジネス・サービスの外販が多い傾向にある。また、電気機器・機械といった製造業でも、コネクテッドカー、スマート・コンストラクション、工場の可視化などに利用される。
近年は、電池で駆動する低消費電力の広域回線も利用可能になっているため、スマートメーターによる無人検針や蓄電池の遠隔監視など、電気・ガス、建設などインフラ業での利用も進んでいる。
「SORACOM」は、機器への組み込みが可能なチップ型SIM(eSIM)にも対応しており、現時点では契約回線数の約半数をチップ型SIMが占める。
「SORACOM」のグローバル対応SIM「plan01s」は、122の国と地域での利用実績があり、利用データ量は日本に次いでアメリカ、欧州での利用が特に増えている。なお、アメリカではスタートアップを中心に、コンシューマー製品に組み込む事例が増加傾向にある。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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