レバテックが運営する、ITエンジニア・クリエイター専門エージェント「レバテックフリーランス」は、2018年~2019年にかけて新規登録された求職者データをもとに、現在のフリーランスITエンジニア動向調査の結果を12月18日に発表した。
調査結果のうち、2019年におけるフリーランスとして案件受注を希望する登録者のメインスキル(プログラミング言語)の割合は、Java(26.9%)がトップで、以下PHP(16.7%)、C#・C#.NET(7.8%)がそれに続く。
トップ3の言語は正社員版と同様だが、正社員希望の登録者ではJavaが全体の約42%を占めたのに対して、フリーランス希望の登録者では約27%にとどまり、昨年との比較でも割合は縮小している。これは、Javaの採用率が高いSIerは正社員人材を求める傾向にあることや、フリーランスの活用に積極的な企業はWeb系が多く、こういった企業はJava以外の言語での開発が多いことに起因すると考えられる。
PHPの割合がやや拡大しているのは、そのようなWeb系企業で経験を積んだ登録者が増えているためと推測され、正社員からフリーランスへの転向を希望する登録者も、Web系企業で自社サービスの開発に従事していたITエンジニアが多い傾向にある。
各プログラミング言語の割合の増減(昨対比)
また、昨対比で各プログラミング言語の割合の増減を見てみると、VB.NET、JavaScript、Pythonの順にシェアを伸ばしていることがわかった。
正社員版の結果と異なる点として、VB.NETの伸びが大きいことが挙げられる。VB.NETは金融や保険、製造業などの業務・基盤システムの新規開発に多く用いられてきたが、現在はC#.NETが採用されることが多いため、このスキルをメインにしている正社員の求人数は減少傾向にある。一方、既存システムの保守運用や追加機能開発でVB.NETの需要はあるため、それらがフリーランス案件として発生する。
さらに、Pythonの伸びは機械学習の技術発展の影響が大きい。現在、企業はR&Dを目的に機械学習を取り入れ、機械学習を専門とするITエンジニアを高単価・週3日程度で迎え入れる傾向にある。加えて、機械学習エンジニア側もまた、同時に複数案件に携わることで幅広い分析対象を持ちたいと考える人が多いため、フリーランスを選択するケースが増えてきている。
そのほかにも同調査では、10代~20代の若手人材の登録割合が拡大しており、フリーランスITエンジニアの若年化が進んでいることが明らかになった。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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