Scalarは、電源開発、TISおよび既存投資家を引受先とする第三者割当増資によって、シリーズAラウンドとして資金調達を実施したことを、2月14日に発表した。Scalarは、同社が開発する分散型台帳ソフトウェア「Scalar DLT」の提供を開始している。
今回の資金調達は、既存投資家であるD4V1号投資事業有限責任組合、LINE Ventures、MIDベンチャーキャピタル、MSデジタル投資事業有限責任組合に加えて、新規投資家である電源開発、TISを引受先とする第三者割当増資によって実施されている。
「Scalar DLT」は、分散データベースソフトウェアである「Scalar DB」と分散型台帳ソフトウェアである「Scalar DL」から構成されている。電子署名が付与されたスマートコントラクトを分散トランザクションの形式で実行し、その実行結果を複数の独立したコンポーネントで連鎖的に管理することで、高度な改ざん検知性を有しつつ、従来のブロックチェーンでは実現が困難であったスケーラビリティ、一貫性、確定性を実現する。
今回の資金調達によって、「Scalar DLT」の機能拡張やドメイン特化型ソリューションテンプレートの拡充、拡販に向けた体制構築が行われる。
具体的には、「Scalar DLT」ならびに「Management Tools」の機能拡張が行われる。また、「Scalar DLT」上のアプリーションとして、パーソナルデータにおける同意管理ソリューションテンプレートに加え、情報銀行における第三者提供等を管理するテンプレートや、デジタルデータの完全性を管理するソリューションテンプレートなど、複数のドメイン特化型ソリューションテンプレートが開発される。さらに、「Scalar DLT」の拡販に向け、人材の採用やパートナリングも強化される。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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