Linux Foundationは、新しいプロフェッショナル認定プログラム「Developing Blockchain-Based Identity Applications」を開始したことを、3月4日(現地時間)に発表した。
「Developing Blockchain-Based Identity Applications」(以下、本プログラム)は、デジタルアイデンティティのための新たな「自己主権型」パラダイムを用いて、アプリケーションを構築し、デプロイすることに興味がある開発者を対象としている。
信頼性の確かなデジタル基盤でアプリケーションを構築するために、Hyperledger Indy、Aries、Ursaが提供するデジタルアイデンティティと、クレデンシャルを発行および管理する可能性を探る。
本プログラムでは、Hyperledger Ariesについて掘り下げ、独自のAriesエージェントでクレデンシャルを発行、検証するためのコードを開発することで、受講者は実稼働対応アプリケーションを作成する方法を学べる。
自分のペースで進められる2つのオンラインコース「Introduction to Hyperledger Sovereign Identity Blockchain Solutions: Indy, Aries & Ursa(LFS172x)」と「Becoming a Hyperledger Aries Developers(LFS173x)」で構成されており、受講者は以下の学習が可能。
- 従来型のインターネットアイデンティティ/トラストメカニズムの問題を理解し、Hyperledger Indyのような分散台帳を、アイデンティティに使用する方法を学習できる。
- Aries、Indy、Ursaの目的やスコープ、それぞれの関係について議論し、これらのオープンソースブロックチェーン技術が、信頼に必要なレイヤーをインターネットに追加する方法を理解できる。
- Ariesアーキテクチャとそのコンポーネント、およびピアツーピアメッセージのためのDIDCommプロトコルについて理解できる。
- Ariesエージェントのインスタンスをデプロイし、2つ以上のAriesエージェント間の接続を確立することができる。
- Ariesエージェントを最初から作成するか、拡張してビジネスロジックを追加し、Ariesエージェントの実装を通じて利用できる可能性を理解できる。
「Introduction to Hyperledger Sovereign Identity Blockchain Solutions: Indy, Aries & Ursa(LFS172x)」は、ビジネスとテクノロジー両方に携わる幅広い受講者が対象。本コースでは、Hyperledger Aries、Indy、Ursaが、ブロックチェーンまたは他の分散台帳をルートとするデジタルアイデンティティを作成、使用することにより、どのようにインターネットの信頼に必要なレイヤーを追加するかについて学ぶことができる。
「Becoming a Hyperledger Aries Developer(LFS173x)」は、Hyperledger Ariesコンポーネント上に、アプリケーションを構築することに重点を置いている。自己主権型アイデンティティアプリケーション開発者が、最も影響を与える可能性がある領域となる。
受講者は、現地価格の398米ドルでプロフェッショナル認定プログラムへの登録が可能。また、2つのコースを7週間無料で受講でき、希望者は199米ドルでコースの修了証を取得できる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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