Branding Engineerは、全国の男女20~50代のITエンジニア、プログラマーを対象に実施した、リモートワークに関する実態把握調査の結果を、4月23日に発表した。
同調査は、全国の20~50代のITエンジニア400名(会社員337名、フリーランス63名)を対象に、4月10日~4月16日の期間にインターネット上で実施されている。
リモートワーク導入後の満足度に関しては、正社員が42.2%、フリーランスが71.4%だった。また、6割以上が「企業のリモートワーク導入は進んでいる」と回答した。会社員のエンジニアは65.9%、フリーランスのエンジニアは42.9%と、会社員の方が企業のリモートワーク導入を実感していることが明らかになった。
リモートワーク導入後の業務に対する印象について聞いたところ、半数近くのITエンジニアがコミュニケーション不足による業務への支障に不安を感じているが、会社員とフリーランスでは大きな開きがあることが分かった。
加えて、「業務工程の共有の機会が減ることでの業務への支障を不安に感じる」「実装の際のテスト環境、コミュニケーションに不安を感じる」割合を、正社員とフリーランスで比較した際、40%以上の差があることが分かった。会社員の方がリモートワーク状況下でのコミュニケーション不足による業務への影響を不安視する人が多い結果となった。
リモートワーク導入により感じたメリットについて、「現在感じていること」「今後感じると思うこと」の2パターンで聞いたところ、現在、感じているメリットとしては、「移動時間削減により労働時間の短縮」(78%)が最多で、「服装・働く場所など自由度の高まりによるストレスの軽減」(約44%)が次に多かった。今後期待できることとしては、「遠方とのクライアント案件の拡大」が約13%増、続いて「外部人材との連携ハードルの低下」が約10%増、「遠方支社や海外支社など業務関係者拡大」が約7%増という結果だった。
リモートワーク導入前の環境に対する印象を聞いたところ、「自宅での十分な物理環境構築」(47.3%)が最多で、次いで「自宅における集中環境の用意が難しいことに対し不安に感じる」(42.8%)が2番目に多く、物理的・心理的に業務が遂行しやすい環境整備へのニーズが高い結果となった。
また、コロナが収束した場合でも、継続的なリモートワーク導入は進むことを予想し、継続的なリモートワーク実施に必要だと考える課題について質問したところ、4割以上が「自宅での業務遂行のために必要な環境整備に関する金銭援助」と回答した。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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