米Fastlyは、同社のネットワークの接続エッジ容量が100 Tbps(テラビット/秒)に達したことを6月18日に発表した。
Fastlyの分散型ネットワークは、現在26カ国の55拠点にまたがる72カ所の配信拠点(POP)で構成されており、世界中の接続環境の良い場所に構築されている。こういったネットワークアーキテクチャに対するアプローチにより、レイテンシを低減し、レジリエンスを向上させて顧客需要の増加に対応している。
消費者の利用が増加する中、IoTやウェアラブル技術、5G、Fastyのサーバーレスコンピューティング環境であるCompute@Edgeは急速に進化している。Fastlyは、これらの最新技術をサポートし、確保するためのネットワーク容量の拡大に注力する。
またFastlyは、より効率的で近代的なネットワーク構築を促進し、規模の拡大と安全性を実現するべく、仮想ネットワークエミュレーションプラットフォームで優れた人材と知的財産を持つTesutoの買収も発表した。
Tesutoの技術は、ネットワークをエミュレートすることでFastlyネットワーク全体をシミュレートするサンドボックス環境を構築し、本番環境に移行する前にデプロイサイクルへの影響の把握を可能とする。
これをFastlyのネットワーク運用経験と組み合わせることで、ネットワーク設計が改善され、迅速なハードウェアとソフトウェアのデプロイを実現できる。Fastlyでは、ネットワークの信頼性と容量の向上に取り組んでおり、Tesutoが持つ技術の自動化や運用、モデリング機能を活用してエッジでのイノベーションを推進していく。
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です