Rubyに似た構文を使用し、変数の型やメソッド引数を指定する必要がなく、ネイティブコードへのコンパイルが可能なオープンソースのプログラミング言語・Crystalの開発チームは、最初のメジャーリリースとなる「Crystal 1.0」を3月22日(現地時間)にリリースした。
「Crystal 1.0」では言語の安定性が約束されており、少なくとも今後リリースされるバージョン1.xでは、下位互換性に念頭を置き、標準ライブラリの強化は行うものの、以前のバージョンで作成したコードは修正することなくコンパイルして利用できる。
おもな変更内容としては、文字列および文字リテラルがエスケープシーケンスでUnicodeサロゲートの半分を持つことができなくなったほか、std-libにおける非推奨とされていた定義のほとんどが削除され、マクロのgetterおよびpropertyに戻り値の型注釈が追加された。
そのほか、Numberの丸めオプションにいくつかの新たなモードが追加されるとともに、Enumerable#flat_mapとIterator#flat_mapが混合要素タイプで動作するようになっている。また、Enumによるシリアル化は下線付きの文字列表現として実行されるようになり、Cookieの処理方法においてもいくつかの変更が行われた。
なお、現時点ではまだ公式にサポートされていないものの、Windowsのサポートやマルチスレッド、ARMプラットフォームへの対応などについても、引き続き開発を行っていく。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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