オープンソースのプログラミング言語であるRustの開発チームは、インクリメンタルコンパイルに関連するバグを修正した最新版「Rust 1.52.1」を、5月10日(現地時間)にリリースした。
「Rust 1.52.1」は、バージョン1.52.0で発見された、インクリメンタルコンパイルで誤ったコンパイルが行われる問題を解消したリリースで、同様の問題はバージョン1.52.0以前のすべての安定バージョンに存在する可能性がある。
前のバージョンへのダウングレードでは回避できないため、Rust開発チームはバージョン1.52.0以前を使用するすべてのユーザーに、「Rust 1.52.1」へアップグレードするか、ローカル環境でインクリメンタルコンパイルを無効にすることを推奨している。
インクリメンタルコンパイルのバグに起因する誤ったコンパイルは、最終的に誤ったコードを生成し、不正な形式のバイナリを生成してしまう。
「Rust 1.52.1」では、インクリメンタルコンパイルが無効化されているが、同チームはバージョン1.53以降の安定版リリースでは、インクリメンタルコンパイルが再び有効化される可能性もある、と述べている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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