米Amazon Web Servicesは、コードからスケーラブルで安全なWebアプリケーションを、わずかな時間でデプロイできる新機能「AWS App Runner」の提供を、5月18日(現地時間)に開始した。
AWS App Runnerは、ソースコードまたはコンテナレジストリに接続することでWebアプリケーションのデプロイが可能で、AWSの運用とセキュリティにおけるベストプラクティスが組み込まれているため、コールドスタートを心配することなく、迅速かつ自動的にスケールアップ/スケールダウンが行われる。
デフォルトでは、サービスにコンテナイメージのインスタンスが1つ用意されているが、サービスが80超の同時リクエストを受信すると、自動でインスタンスを拡張する。なお、拡張の最大数は予算などに応じて、あらかじめ指定できる。
また、インスタンスにおけるIAMロールが選択可能で、コンテナが他のAWSサービスと通信するための許可を与えられる。なお、AWS App Runnerでは、アプリケーションのソースイメージまたはソースバンドルの保存されているすべてのコピーが暗号化される。
AWS App Runnerは、コンテナインスタンスにファイルシステムをエフェメラルストレージとして実装しており、ファイルは一時的であるため、AWS App Runner上でのサービスを一時停止および再開しても、ファイルは保持されない。
現在、AWS App Runnerは米国東部(バージニア北部)、米国西部(オレゴン)、米国東部(オハイオ)、アジアパシフィック(東京)、ヨーロッパ(アイルランド)にて利用可能となっており、AWSマネジメントコンソールとAWS Copilot CLIにて使用できる。
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です