米Amazon Web Servicesは、AWSリソースのスケーラブルで一貫性のあるプロビジョニングを提供する「AWS CloudFormation」において、AWS、APNパートナー、サードパーティ、開発者コミュニティによって公開された、検索可能な拡張機能のコレクション(リソースタイプまたはモジュール)の提供を行う、新たなパブリックレジストリを、6月21日(現地時間)に発表した。
同レジストリを使用することによって、AWSが提供するリソースを使用する場合と同様の方法で、CloudFormationテンプレートとCDKアプリケーションでこれらの拡張機能を簡単に検出して、プロビジョニングできる。
拡張機能を使用することで、サードパーティベンダのリソースタイプのカスタムプロビジョニングロジックを作成して維持する必要がなくなるとともに、単一のInfrastructure as CodeツールであるCloudFormationを使用して、AWSやサードパーティのリソースのプロビジョニングおよび管理が可能になり、インフラストラクチャのプロビジョニングプロセスがさらに簡素化される。
パブリックレジストリ内のサードパーティのリソースタイプは、ドリフト検出と統合されており、サードパーティのリソースタイプからリソースを作成した後、CloudFormationはAWSリソースの場合と同様に、構成ドリフトと呼ばれるテンプレート構成から、リソースへの変更を検出する。
また、タイプ構成もサポートしており、アカウントおよびリージョンごとにAPIキーとOAuthトークンを使用して、サードパーティのリソースタイプを構成できる。
拡張機能の使用にあたっては、アカウントでのアクティブ化が必要であり、拡張機能をアクティブ化するにはCloudFormationコンソールで、ナビゲーションバーから[Public extensions]をクリックしてRegistry:Public Extensionsホームページに移動することで、サードパーティのリソースタイプ拡張機能の表示に切り替えられる。
パブリックレジストリの価格は、既存のレジストリおよびプライベートリソースタイプの場合と同じで、ネイティブAWSリソースタイプを使用するための追加料金は発生しない。サードパーティのリソースタイプの場合、1か月に実行するハンドラ操作(追加、削除、リストなど)の数に基づいて料金が発生する。
パブリックレジストリは、米国東部(バージニア北部、オハイオ)、米国西部(オレゴン、北カリフォルニア)、カナダ(中部)、ヨーロッパ(アイルランド、フランクフルト、ロンドン、ストックホルム、パリ、ミラノ)、アジアパシフィック(香港、ムンバイ、大阪、シンガポール、シドニー、ソウル、東京)、南米(サンパウロ)、中東(バーレーン)、アフリカ(ケープタウン)の、各リージョンで提供が開始されている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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