Debianプロジェクトは、GNU/Linuxディストリビューションの最新安定版となる「Debian 11」(コードネーム:bullseye)を、8月14日(現地時間)にリリースした。同リリースは、DebianセキュリティチームとDebian長期サポートチームとの共同で、今後5年間サポートされる。
「Debian 11」には、デスクトップ環境として
- Gnome 3.38
- KDE Plasma 5.20
- LXDE 11
- LXQt 0.16
- MATE 1.24
- Xfce 4.16
が含まれており、11294を超える新パッケージが含まれるとともに、9519を超えるパッケージが削減された。
同リリースは、LinuxカーネルにexFATファイルシステムのサポートを提供する最初のリリースであり、デフォルトでexFATファイルシステムのマウントに使用されるため、exfat-fuseパッケージを介して提供されるfilesystem-in-userspace実装を使用する必要がなくなっている。なお、exFATファイルシステムを作成およびチェックするツールは、exfatprogsパッケージで提供される。
さらに、多くの最新プリンタでサポートされているベンダーニュートラルなIPP-over-USBプロトコルを使用するパッケージipp-usbによって、USBデバイスをネットワークデバイスとして扱えるようになり、Systemdはデフォルトで揮発性ストレージへの暗黙的なフォールバックを使用して、永続的なジャーナル機能をアクティブ化するようになり、特別な機能に依存していない場合はsystemdジャーナルのみを使用するよう切り替えが可能になった。
他にも、日本語や中国語、韓国語などの入力に使用されるFcitx4がFcitx5へアップグレードされ、デフォルトのディスプレイマネージャであるWaylandアドオンのサポートが大幅に向上するなど、数多くの機能追加・改善が行われている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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