米Googleは、エンドユーザーとの会話を処理する仮想エージェントであるDialogflow CXの、6つの新機能のパブリックプレビューを8月27日(現地時間)に発表した。
今回、公開された新機能は以下の通り。
- ストリーミング部分応答
- Webhookターゲットへのプライベートネットワークアクセス
- コンソールでの検索
- システム機能のサポート
- 継続的テストとデプロイ
- 変更履歴の差分
これらの機能を利用することで、エンドユーザーの会話体験を改善し、セキュリティとデプロイをより適切に管理できるようになる。また、ボット構築エクスペリエンスをより効率的にするためのコンソールの改善と組み込みのサポートも、あわせて提供される。
ストリーミング部分応答は、Webhookが長時間実行される可能性がある場合に、フルフィルメントに静的応答を追加してストリーミングAPIを使用する際に部分応答を有効化することが可能で、Webhookの実行中に部分的なボット応答をユーザーに送信し、そのようなシナリオでの「知覚される」レイテンシを改善する。
Webhookターゲットへのプライベートネットワークアクセスでは、Service Directoryのプライベートネットワークアクセスとの統合によって、VPCネットワーク内のWebhookターゲットに接続できるようになり、トラフィックがGoogle Cloudネットワーク内に保持され、エンタープライズセキュリティのためにIAMおよびVPCサービスコントロールが適用されるようになった。
コンソールでの検索では、新たなグローバル検索機能によって、ページ、インテント、トレーニングフレーズ、エンティティタイプ、Webhook、ルートグループといったリソースの検索、フィルタリング、アクセスを可能にするとともに、リソースタイプのフィルタリングによって関連するリソースを簡単に検索できる。
システム機能のサポートでは、一般的な算術演算、文字列操作、条件付き演算、日付/時刻演算を実行可能な、システム関数をサポートした。
継続的テストとデプロイは、ボットのリリースサイクルを管理するための新しいツールによって、ボット開発者を支援することを目的としており、環境に合わせて構成された一連のテストケースを自動的に実行して、その環境でのエージェントの意図された動作を検証できる。
変更履歴の差分では、エージェントに加えられた変更を記録することが可能になり、チームによる単一のエージェントでの操作を容易にする。変更履歴テーブルの各エントリをクリックして、各リソースの変更前と変更後を表示すれば、何が変更されたかを正確に確認できるようになった。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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