米Microsoftは、Xamarin Community Toolkitの.NET MAUI互換バージョン「Xamarin.CommunityToolkit.MauiCompat」および「Xamarin.CommunityToolkit.Markup.MauiCompat」を、8月31日(現地時間)に発表した。
これらのMauiCompatライブラリは、最新のXamarin.CommunityToolkitに対応しており、Xamarin.CommunityToolkitがXamarin.Formsアプリ開発のためのツールキットであるのに対して、「Xamarin.CommunityToolkit.MauiCompat」と「Xamarin.CommunityToolkit.Markup.MauiCompat」は.NET MAUIアプリ開発のためのライブラリとなっている。
MauiCompatライブラリは、Xamarin.Formsから.NET MAUIへの移行のためのステップとして開発されており、これらのライブラリを使用することで、破壊的な変更を行うことなく.NET MAUIアプリでXamarin.CommunityToolkitのすべての機能にアクセスでき、.NET MAUIへの移行が容易になる。
なお、新たな.NET MAUIアプリを開発する場合は、Xamarin.CommunityToolkit.MauiCompatではなく、.NET MAUIに完全に最適化された.NET MAUI CommunityToolkitを用いる必要がある。
今後は、MauiCompatのNuGetパッケージを、Xamarin.CommunityToolkitおよびXamarin.CommunityToolkit.Markupとあわせてリリースしていく。具体的には、Xamarin.CommunityToolkitの最新リリースがバージョン1.3.0-pre2であることから、今回リリースされたXamarin.CommunityToolkit.MauiCompatは、バージョン1.3.0-alpha2となる(現状では、「pre」と「alpha」の違いがあるが、将来的に一致が見込まれる)。
MauiCompatリリースパッケージを、Xamarin.CommunityToolkitとあわせて維持するには、最新のXamarin.CommunityToolkitリリースからブランチし、Xamarin.Formsの依存関係を.NET MAUIの依存関係へ置き換え、.NET 6へアップデートし、名前空間を更新する必要がある。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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