米Vercelは、オープンソースのJavaScriptフレームワークNext.jsの最新版となる「Next.js 12」を、10月27日(現地時間)にリリースした。
「Next.js 12」は、これまでで最大のリリースであり、Rustコンパイラにおけるバンドルとコンパイルの最適化によって、ローカルでの更新を最大3倍、本番環境でのビルドを最大5倍高速化するとともに、認証やボット保護、リダイレクトや書き換えなど一連のページロジックを共有するあらゆるものに使用できる、ミドルウェアがベータ提供されている。
さらに、FacebookのReactチームとの協力によって、「React 18」用の「Next.js 12」を実験的に試せるようになり、「React 18」のサーバ側Suspenseの組み込みサポートと、SSRストリーミングサポートによって、HTTPストリーミングを使用してページをサーバ側でレンダリングできるようになるとともに、Reactのサーバコンポーネントを使用した、コンポーネント自体を含むすべての、サーバ上でのレンダリングが可能になった。
ほかにも、「Next.js 11」で試験的に導入されたESモジュールが、デフォルトでCommonJSよりも優先されるようになり、URLを介してESモジュールをインポートする機能が試験的に導入されるなど、数多くの機能追加・改善が行われている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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