米Microsoftは、DirectXのプログラミング可能なシェーダーで使用するCに似た高レベルのシェーダー言語HLSLの最新版となる「HLSL 2021」を、12月8日(現地時間)にリリースした。
従来、HLSLでは同じメンバーレイアウトを持つユーザー定義のデータ型は同じ型として扱われ、それらの間で自由にキャストされていたが、HLSL 2021ではユーザー定義データ型のキャストがより厳密になり、一意での呼び出しが可能になっている。なお、この変更によって、ソースコードに非互換が生じる可能性がある。
さらに、HLSL 2021にはC言語に似た論理演算子を短絡する挙動が導入されており、2番目のオペランドが副作用のある操作を実行した場合、動作が変化する可能性が考えられる。
ほかにも、C++のforループのスコープルールや、テンプレート関数とデータ型、メンバー演算子のオーバーロード、データ型のビットフィールドメンバーが追加されている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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