米Googleは、PythonによるGoogle Cloudのログ入出力を可能にするライブラリの最新版「Google Cloud Logging Python 3.0.0」を、2月8日(現地時間)にリリースした。
「Google Cloud Logging Python 3.0.0」では、Python開発者がGoogle Cloudからログを送受信しやすくなり、アプリケーションで何が起こっているかをリアルタイムで把握できるようになる。
従来バージョンでは、App EngineとKubernetes Engineのみをサポートしており、ライブラリがネットワークを通じてログをバッチ送信していたことから、Cloud RunやCloud Functionsなどのサーバレス環境では、ログをドロップする場合があることが報告されていた。
「Google Cloud Logging Python 3.0.0」では、サポートされている環境でGCPの組み込みの構造化JSONロギング機能を利用することでこの問題を解決しており、ライブラリが構造化ロギングをサポートする環境で実行されていることを検出すると、標準出力に出力されたJSON文字列としてログを書き込むよう自動的に変更されるので、ログを生成したコードがスピンダウンした場合でも、ログをCloud Loggingへ送信可能となっている。
さらに、環境に関するメタデータを検出して各ログメッセージに添付でき、ログの発信元であるGoogle Cloudリソースや、ファイル、行、関数の名前、Cloud Traceのメタデータといったフィールドをサポートする。また、Google Cloud Logging Pythonではこれまで文字列ペイロードを含むログのみ送信可能だったが、今回のアップデートによってJSONデータをログに記録できるようになった。
そのほか、新たなログメソッドへの対応や、より寛容な引数解析といった、ユーザーエクスペリエンスの改善も行われている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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