データサイエンス用途などに対応したプログラミング言語Juliaの開発チームは、最新バージョンとなる「Julia 1.8」を、8月18日(現地時間)にリリースした。
「Julia 1.8」では、mutable structの個々のフィールドにconstアノテーションを付けられるようになったほか、特定の呼び出しサイトに@inlineマクロを適用できるようになっている。
また、x::T構文を使用して、非定数グローバル変数の型を指定可能になったほか、@threadsで作成されたプログラムが動的なタスクスケジューラを完全に活用できるようになった。
さらに、割り当てプロファイラであるProfile.Allocsが追加され、ヒープ割り当てをそれぞれの型、サイズ、スタックトレースとともにキャプチャして、Visual Studio CodeのJulia拡張機能を使用して、簡単に視覚化することが可能になるとともに、CPUプロファイリングがスレッドIDやタスクIDといった各サンプルのメタデータとともに収集されるようになり、特定のスレッドやタスク、またはそれらのグループに対してプロファイリングレポートを生成できるようになっている。
ほかにも、すでに実行されているコードをプロファイリングするオプションの導入、依存関係の読み込みがパッケージの読み込み時間にどのように影響するかを把握するための、新たなツールの追加、パッケージをインストールする際、またはステータス出力をする際の、パッケージマネージャによる最新バージョンではないパッケージについての小さなインジケータ表示、およびパッケージの更新可能性または環境内で他のパッケージが更新を妨げないかの予測の実施、プリコンパイルの改善、Appleシリコンサポートの改善といった機能追加・改善が行われた。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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