オープンソースのゲームエンジン「Godot」の開発チームは、次のバージョンとなる「4.0」で、ビジュアルプログラミング環境「VisualScript」を削除すると8月23日(現地時間)に発表した。
「VisualScript」は、Godot 2.1で加わった機能であり、当時はユーザーが最も求めていた機能だったと開発チームは記している。しかし、実際にVisualScriptを使えるようにしてみると、多くのユーザーにとってGodot独自のスクリプト言語である「GDScript」が学びやすく、使いやすいという結果になってしまったという。
また、VisualScript向けに抽象度が高い多機能なコンポーネントを用意できなかったことも人気を得られなかった理由の一つとして開発チームは挙げている。さらに、VisualScript向けに十分なドキュメントを用意できなかったことも敗因の一つとなっているようだ。
Godot 4.0では、VisualScriptのコードを排除するが、関連コードはGitHub上に残す。興味を持って開発を続けてくれる開発者たちが現れれば、拡張機能として生き残る可能性が残っている。Godot 4.0については、近日中にベータ版が登場する予定だという。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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