米Googleは、ノルウェー・オスロで8月31日(現地時間)に開催された開発者カンファレンス「Flutter Vikings」において、UI SDKであるFlutterの最新バージョン「Flutter 3.3」を発表した。
「Flutter 3.3」は、Flutter 3で追加された機能の強化、およびパフォーマンスの改善に重点を置いており、いくつかの新コンポーネントの追加と、数多くのバグ修正によって、Material Design 3仕様のサポートが拡張されている。
さらに、iPadにおける手描きのサポート、テキストのグループ化、トラックパッドのサポート、SwiftまたはObjective-Cで記述されたライブラリとコードのFFIサポートを導入するDart 2.18なども含まれる。
あわせて、gskinnerのデザインチームとの協力による、新たなリファレンスアプリ「Wonderous」もリリースされた。Wonderousは、ハイエンドで美しいエクスペリエンスを提供するFlutterの能力を紹介するために構築されたアプリで、インドの都市アグラにある見事なタージ マハルから、メキシコのユカタン半島にあるチチェンイッツァのマヤ遺跡まで、世界の史跡をスマートフォン上で楽しめる。
なお、iOS版のWonderousでは、新開発の次世代レンダリングレイヤである「Impeller」が使用されている。Impellerは、Flutterエンジンのコア部分を大幅に書き直したもので、従来のSkiaコードをiOSのMetalやAndroidのVulkanといった最新のハードウェアアクセラレーショングラフィックスAPIを最大限に活用する、カスタムランタイムへと置き換えることで、滑らかなアニメーションを実現しているという。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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