米Oracleは、あらゆるデータタイプ、ワークロード、開発スタイルに対応し、世界をリードするコンバージド・データベースの最新バージョン「Oracle Database 23c」(コードネーム:App Simple)のベータ版を、10月18日(現地時間)に発表した。
「Oracle Database 23c」は、アプリケーションと開発の簡素化に重点を置いており、同社のデータベースサービスおよび製品ポートフォリオ全体にわたる数多くのイノベーションを追加することによって、ミッションクリティカルなワークロードの性能、セキュリティ、可用性を、さらに強化できる。
JSON、グラフで記述されるアプリケーション、マイクロサービスにおいて、開発者の生産性を飛躍的に向上させる先進の新機能を提供するとともに、SQLの強化による使いやすさのさらなる向上や、JavaScriptのストアドプロシージャ言語としての追加といった機能強化が行われた。
開発者の生産性向上に関する新機能としては、ほかにもオンプレミス環境のOracle DatabaseとのMongoDB互換性を提供する「Oracle Database API for MongoDB」、ユーザビリティ、性能、診断、セキュリティを向上させる「GoldenGate 23c」、GoldenGateとその新しいユーザーエクスペリエンスおよび自動化されたレプリケーションライフサイクルを無償で利用できる「GoldenGate Free」、オープンソースのDelta Sharingプロトコルおよびデータベース内のAnalytic Viewを使ったビジネスモデルを用いて、組織がデータを共有することでチーム間のコラボレーションを向上させる「Autonomous Data Warehouse」なども用意している。
さらに、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)上のミッションクリティカルなOracle Databaseにおけるデータ保護を強化すべく、ランサムウェア、サービス停止、ヒューマン・エラーなどの課題により効果的に対応可能な「Oracle Database Zero Data Loss Autonomous Recovery Service」、ミドルウェア、データベース、ネットワーク、ストレージ、コンピュートを含むアプリケーション構築に使用するフルスタックのテクノロジーについて、OCIコンソール上からディザスタリカバリプロセスを構成、監視、管理できるようにする「Oracle Full Stack Disaster Recovery Service」もあわせて発表された。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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