米GitHubは、テキストエディタ「Atom」の最新バージョン「Atom 1.63.0」を11月18日(現地時間)に公開した。AtomはMITライセンスで公開しているオープンソース・ソフトウェアだが、今回のバージョンが最終バージョンとなる。
「Atom」はGitHub創業者のChris Wanstrath氏が開発を始めたソフトウェアで、2014年に公開を開始している。それからおよそ8年間、オープンソースで開発を続けてきたが、近年はクラウド型のツールの登場と普及によって、Atomコミュニティの活動は下火になっていたという。ここ数年は大きな新機能の追加もなく、新バージョンが出ても、セキュリティ対策のアップデートなどメンテナンス目的のものばかりだった。
現在、Atomのソースコードを格納しているGitHubリポジトリは、2022年12月15日でアーカイブ扱いとなり、ビルド済みのバイナリをダウンロードすることはできるが、セキュリティアップデートの提供はなくなる。離れた場所にいる複数のメンバーが同じファイルをリアルタイムで編集可能にする機能「Teletype」も使えなくなる。
GitHubは今後について、Visual Studio Codeと「GitHub Codespaces」を通して、高速で信頼性のあるソフトウェアがクラウドにもたらされるように注力するとしている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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