米Vercelは、JavaScriptフレームワーク「Next.js」の最新版「Next.js 13.1」を12月23日(現地時間)に公開した。Next.jsは、MITライセンスで公開しているオープンソース・ソフトウェアだ。
「Next.js 13.1」ではまず、「app」ディレクトリを改良した。「app」ディレクトリはNext.js 13でベータ版として追加した機能で、これを利用するとページ・レイアウトの自由度が上がり、テスト・ファイルやスタイル・シートなどをまとめて管理できる。ちなみに、今回の新バージョンでも「app」ディレクトリはベータ版のままだ。
今回は「app」ディレクトリで使用するTypeScriptプラグインを追加した。Visual Studio Codeなどの開発環境に追加して利用できる。プラグインを使用することで、ページ・レイアウトの選択肢などについてのヒントを開発環境に表示できるようになった。さらに、「app」ディレクトリ関連の動作をより安定させた。
そして、エンドユーザーに近い場所にある「エッジ」サーバーでNext.jsプログラムを処理させる「Edge Runtime」で、API Routesに対応する機能が安定版となった。Edge RuntimeはNode.jsのサブセットで、Vercelが世界中に配置しているエッジ・サーバーに置いて、エンドユーザーがWebアプリケーションを使用するときの遅延を短縮することができる。
さらに、モジュールバンドラー「Turbopack」にも改良を加えた。動的なimport()文からのCSS呼び出しに対応したり、メモリ使用量を節約するようになるなど、多くの面で動作が改善した。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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