ギークスは、案件数と案件を探すITフリーランスの人数から算出した“案件倍率”をまとめた、「ITフリーランス案件倍率レポート」を2月14日に発表した。案件倍率は、ITフリーランス市場における需給トレンドを表しており、今回は2022年10月~12月の案件倍率をまとめている。
同レポートによれば、2022年10月~12月の案件倍率は、ITフリーランスへの需要の高さが反映されたことで、10月は13.25倍、11月は11.26倍、12月は7.77倍と推移し、四半期累計での案件倍率は10.56倍と高水準で推移した。
案件数は、前年度と比較して10月は128%、11月は131%、12月は98%と概ね増加している。居住地にかかわらず、地域をまたいでフルリモートワークでの参画を受け入れる「クロスマッチング」は、前期と比較して149%と増加している。
スキルに関しては、これまでのデータと同様に「JavaScript」「PHP」の需要が高いほか、Web3.0への興味・関心も高まり、関連する技術である「Node.js」「TypeScript」といったオブジェクト指向言語のニーズが高まる傾向がみられる。また、DX化を推進すべく、業界に関係なくITに関するコンサルタントや組織マネジメントが可能な人材が人気を集めている。
同社は、2023年1月~2月の案件数について、横ばいで推移すると見込んでおり、3月以降は4月から期初となる企業が多いことから案件が増加する傾向にあり、2023年も同様の傾向と予測する。
案件内容としては、引き続きフィンテック系やヘルスケア系の案件が堅調と見込まれるほか、リモートワークを継続的に行う企業が多いため、クラウドやセキュリティといったインフラ周りの案件も継続的に伸びていくとみている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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