米Vercelは、同社が提供しているWebアプリケーション・ホスティング・サービスに、アプリケーションの処理性能をグラフなどの形でリアルタイムに表示する機能「Monitoring」を3月6日(現地時間)に追加した。「Pro」プランと「Entrprise」プランのユーザーに提供する。
Monitoringを使うと、HTTPリクエストの数や、ネットワークの帯域幅、サーバーレス関数の処理にかかった時間や、サーバーレス関数が消費するメモリ量などをWebサイトを構成する個々のページごとにリアルタイムでグラフの形で表示できる。
VercelはMonitoringの機能を利用することで、Webアプリケーションの性能低下の兆候を早めにつかんだり、アプリケーションのボトルネックになっている部分を把握することなどが可能になるとしている。例えば、サーバーレス関数の実行に時間がかかっており、メモリも余計に消費しているというときは、関数のコードを見直して、効率よく実行できるように書き直すといったことができる。また、アクセス数の推移を見て、特定の時期に限って追加料金を支払ってトラフィックの帯域幅を広げるといったことも可能だ。
さらにVercelは、Webサイトで起こったことを逐一記録しているログを読みやすくする機能「Logs」の提供も始めた。この機能はプランに関係なくすべてのユーザーが利用できる。Logsを利用すると、SQL文のような問い合わせ文を書いて、特定の条件に当てはまるログだけを抽出して表示することができる。特定のエラーや警告に限定してログを見直して、Webアプリケーションに潜むバグをいち早く修正するといった用途に役立つ。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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