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WebアプリのUI部品開発を支援する「Storybook」、新版の「バージョン7.0」が公開

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 WebアプリのUI部品開発を支援するツール「Storybook」の開発チームは、最新版となる「Storybook 7.0」を4月3日(現地時間)に公開した。StorybookはMITライセンスで公開しているオープンソース・ソフトウェア。

 Storybookは、HTML/CSS/JavaScriptで構築するユーザーインターフェイス部品の単独での開発を支援するツール。Storybookを利用することで、Webサイトのロジックやバックエンドの開発を待つことなく、ユーザーインターフェイス部品の開発を進めることができる。具体的には、開発した部品をWebサイトで表示させてみたり、テストを実行したり、部品について開発プロジェクトのメンバーから意見をもらうことができる。

 Storybook 7.0ではまず、部品のテスト結果などを表示するユーザーインターフェイスを一新した。ウィンドウの隅から隅まで使うようにして、より多くの情報を表示できるようにしたほか、テスト対象のファイルのフォルダ構成を表示するサイドバーでは、文字やアイコンなどの表示間隔を調節した。さらに、このユーザーインターフェースで使用するアイコン200種類以上を書き直し、読み込み速度を向上させた。

 そして、ソフトウェアの配布形態も変更し、依存関係にあるライブラリなども合わせてビルド済みの状態で配布するようになった。これで、インストール時の作業が楽になり、すぐに使い始めることができるようになった。加えて、インストールファイルのサイズを極力縮小し、ビルドにかかる時間を短縮した。

 また、ビルドツール「Vite」や、Webアプリケーションフレームワークの「Next.js」と「SvelteKit」を何の設定もせずに使えるようになった。加えて、ドキュメントファイルの形式として新たにMDX2に対応した。

 開発チームは今後の計画も明らかにした、これまでのStorybookの新版の公開ペースはあまり頻繁なものではなく、結果として新しいバージョンが公開になるたびに、新機能や、後方互換性を失わせる仕様変更が大量に入ることになってしまっていた。今後は、新しいバージョンで導入する新機能や仕様変更を小規模なものにして、より頻繁に新版を公開していき、開発者が新機能や仕様変更に慣れやすい環境を作るとしている。

 ほかには、処理性能と安定性の向上、より多くのフレームワークへの対応、インストールと設定のさらなる簡素化、テスト関連機能の大幅な強化を予定しているという。

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