米Microsoftは、プログラミング言語「TypeScript 5.2」のベータ版を6月30日(現地時間)に公開した。
「TypeScript 5.2」では、新たにECMAScriptに今後追加されるExplicit Resource Management機能のサポートが追加されている。
また、ECMAScriptの将来的な機能であるデコレータメタデータがサポートされ、デコレータがクラス内でメタデータを簡単に作成および使用できるようになった。
さらに、名前付きタプル要素と匿名タプル要素の混在のサポートや、配列の共用体に対するメソッド使用の容易化、カンマが欠落しているオブジェクトメンバの補完、インライン変数のリファクタリングなどが行われている。
重大な変更としては、lib.d.tsに対してコードベースに影響を及ぼす可能性のある変更が行われるとともに、labeledElementDeclarationsにおいて未定義の要素が保持され、--moduleオプションと--moduleResolutionオプションのどちらかにnode16またはnodenextを使用する場合、もう一方にも同様のNode.js関連の設定を要求するようになった。
「TypeScript 5.2」リリース候補の提供は、1か月程度を予定している。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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